聴かせてやるのが教育なら、2013/01/19 09:33

倉橋惣三

 今日はお誕生日会です。先日考えていたことなのですが、「折角お父さんも大勢いらっしゃるのだから、何か役に立つ事でもお伝えできないかしら」と考えていました。いつかブログで書いた「家族の問題」もいい材料と思ったのですが、この間読んだ「倉橋惣三」も示唆に富んだ素晴らしい本でした。  さて、その中の一節が、このタイトルです。続きは?想像に難くないですね(惣三なだけに)。  「聴かせてやるのが教育なら、聴いてやるのも教育です」(『子どもの心とまなざしで』フレーベル館) 私たちは大人として、親として、教育者でございますと、ついつい「如何に聴かせるか」「如何に話すか」ばかりに心を向けてしまいがちではないでしょうか。しかし、もしかすると「如何に聴くか」は、それ以上に大切な事かも知れません。それは、「聴き方・聴く態度」を子どもに写していくことでもあるからです。子どもにとって「自分の話をしっかり聴いてくれた」という感覚は、共感となって大人への信頼感や安心感に繋がっていくでしょう。  勿論、何でも子ども主体にすればいいとも思いません(彼らは社会の初心者なのですから)。しかし、どちらにも偏ることなく(仏教でいう中道ですね)、両方向ともに大切なのだということを忘れず、時にしっかりと聴く=14もの心を持って耳を向ける=ことを心がけたいものです。思いがけない「面白い」話に出会えますよ、きっと。

コメント

_ ぶん ― 2013/01/21 13:09

ちょっと補足します。「聴」の字を解くと、「耳・十・四・心」になります。それで「14もの心をもって〜」という話になった訳です。ああ坊さんクサイ。でも然らば、「たくさんの心を持って〜」というのはどういうニュアンスなのか?結局、こちらで決めつけずに相手の話そうとしていることをそのまま受け取ろうという心がけではないか、そんな風に感じます。

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