新たな一年が2013/04/08 22:48

金柑。そろそろ食べ頃です
 今日は入園式。真っ白なエプロンを身に付けた子ども達が、今日の入園式に参加してくれました。この数年は入園者が多く、従って保護者の方々も多く、大人椅子が全く足りない状況…。多くの方にご苦労をおかけし、本当に申し訳ないと思います。それでも何とかお入り下さったのは、やはり子どもが成長してゆく「後ろ姿」をしっかり見たい、という思いだったと思います。
 これから子ども達は、まいあさ玄関でお母さんと別れて教室へ入ってくことになります。手を振りながら、「行ってききまーす」と言いながら、視界から離れていきます。その向こうは幼稚園の世界。家庭とは異なる環境です。
「どんな風に過ごしているのか、困ったことはないか」と心配されるのは当然と思います。でも、ここで一つアドバイス。子ども達はまだ、十分な言葉を持っていません。根掘り葉掘り聞き出すことで、重圧のように感じる子どもが、ときどき見られます。「今日は楽しかった?」「うん!」と応えてくれたら、「そう、良かったね!」と、まずは受け止めてあげて下さい。お母さんがにっこり笑ってくれれば、きっと子どもは満足です。ご飯をしっかり食べて、夜眠れるようであれば、まず順調だと思って下さい。子ども達は、慣れない環境できっと疲れて帰ってきます。十分に疲れをとること、をまずは心がけて下さると有り難いと思います。どうぞ宜しくお願いします。

素早い…2013/04/09 10:53

素早い動作。洗練されています。
 今日は始業式と花まつり。昨日入園したばかりの子たちも、先生と一緒にホールへやって来ました。この時期の行事は、とにかく「参加できた」ことをしっかり認め、子どもが飽きないうちに終わるのが大切だと思います。「集いに出席した。一人前!」という事実の積み重ねが、子ども達の自信となっていくのだろうと思います。そして園長が見たのは!終わって教室へ戻る時、年中さんの行動の素早さでした。クラスを呼ばれて椅子を持つのですが、一連の動作が流れるよう。1年間で洗練されたなぁ、というのがぴったりです。
 そう言えば、「お弁当を残してしまう」パターンへの対応として、「お弁当半分計画」というのがどこかの本で紹介されていました。「足りないのでは」という心配はごもっともですが、「全部食べられた!」という喜びを積み重ね、(少しずつ量を増やしていって)「お弁当=残さず食べるのが基本」というのを身に付けてもらおう、というものです。もしもこの問題に直面したら、試してみる価値はあるかも知れません。

楽しみ、だから待てるんだ2013/04/10 14:30

ホールでアスレチック
 今日から1学期の保育が始まりました。まさに本番、といった感じです。年少組さんは、まだ園庭に出ていないので、今日はホールに運動器具を出して、「アスレチックごっこ」をしました。中央に配された跳び箱は、まさに山のよう。みんなちょっと不安ながら思い切って飛び出します。回りには平均台(一本橋)、トンネル、すべり台、ジャンプ台など、感覚で遊べるものがいっぱい。みんな元気に楽しみました。
 その中で、子ども達は「並ぶ・順番を待つ」ことを学んでいきます。園長が高い高いなどをしていてもそうですが、楽しみが先に待っていると思えば、待てるようになるのです。「待っていれば、順番が来る。割り込もうとしたり、並ばないでいるとそのまま。」このシンプルなルールが通っていることを、子ども達は学んでいきます。ここでのポイントは「そのまま」ということ。「叱られる・罰やマイナスポイントがつく」のではなく、「そのままである」。子どもは「うまくいく」やり方を学んでいくものです。ああ楽しい。

ふっと一息。2013/04/11 19:41

箱の絵をじっと見つめる。これも楽しみ
 年少さん、今日は「お道具配り」でした。一人ひとりが幼稚園で使う道具を受け取り、自分のスペースにしまうのです。量は多くありませんが、それぞれの片付け方に個性がでて、けっこう興味深い活動です。
 そして、その後は「お絵かきか、粘土遊び」を選びます。私が見た限り、粘土の子が多かったようです。佐倉の歴史民俗博物館へ行ったときにふと思ったのですが、人類は相当長い間、粘土を使ってきました。縄文土器とか弥生土器とか、全部そうですよね。ということは、粘土遊びは生活の原風景の一つなのではないか…という事です。だから、特に年度の始まり、不安の大きな時期は、粘土を触っていると落ち着くのではないかしら。洒落も含めてそんな思いで子ども達を見ていました。

タイミングが難しい2013/04/14 11:17

姫りんご
 この間、年長組の子に言われてしまいました。「今年は、お花探し、しないの?」ギク。例年、年度が始まるとすぐに行っていたので、きっと楽しみにしていたのでしょう。しかし今年は! 例年になく開花が早かったため、いつもであれば4月の分が、粗方終わってしまっているのです。咲いて直ぐであればいいのですが、暫くたつと萎れたり散ったりしてきます。写真を撮ってから5日も過ぎると、かなり様相が変わってしまうものがあるのです。ですので、今のところ今年の「お花探し」は5月の見込み。楽しみにしている子たち、ゴメンナサイ…。
 せめて、3年生になった子たちが卒園時に植えていった「ひめりんご」の花をご覧下さいませ。白くて小さくて可愛いですよ。

知って・やって・分かること2013/04/15 11:43

遊具の間を並んで移動します
 年少さん、今日から通常保育になるのに併せて「お庭の約束」を学びました。遊具は本来、好き勝手に遊べばいいのでしょうけれど幼稚園にある以上、社会性を抜きに考えることはできません。
 そこで、今までの歴史から編み出された、いくつかの「お約束」があります。各クラス先生から、何点かの「使い方」のコツを聞きました。… と言っても、今日は飽くまで「聞いた」、しかも「その時は聞いた」という程度です。これが活きた「生活の知恵」になるためには、膨大な経験と時間が必要です。大人であれば「一度言ったことは忘れないでね」で済む(ことも多い)のですが、子ども達にとっては、(「実地の経験・気持ち」プラス「先生の話していたこと」)×繰り返し、で「身についた・行動を律する原理になる」であろう、気の長い話です。
 もちろん、重大な事故やケガに繋がることは厳にストップしなければいけません。しかし、「子ども=遊び時代=試行錯誤」という見方を忘れず、何度も何度も繰り返して行く中で、時に小傷を負いながら、「これが正しいんだよ」「このやり方が良いよ」ということを学んでいって欲しいと思います。

好きだから2013/04/16 20:13

去年の夏はほてい草が咲きました。
 今、幼稚園の池には大量のオタマジャクシが泳いでいます。つまり、大量の子ども達が引きつけられて池をのぞき込んでいます。すると必然的に…池ポチャする子がたくさんいます。
 先生の日誌に、「今日は池に落ちる子が多かった。けれど、着替えるとすぐに”行ってきまーす”と、また池の方へ走っていく。子ども達はオタマジャクシが大好きなんだなぁ、と改めて感じた。」という事が書いてありました。「好き」という事の本質が見事に捉えられています。「危ないから」はもちろん正解。理屈はそうです。でも、そんな事と違う次元の力で引き寄せられる。これがエネルギーというものではないでしょうか。「好き!」という事が最大限できる、そんな環境を作ってあげたいと思います。いずれ、この力が必要となる日が必ず来るのですから。

やるなぁ!2013/04/19 11:53

注目の中、やったぜ!
 今日は、年度かわって最初の体操です。大年先生にお越し戴いて、年中さんと年長さんは張り切って体操。年少さんは見学させてもらい、体操服や活動への期待を高めました。
 年中組がそろそろ終わる時間帯、4月から入園して来た子達が集められました。そして、お友達の注目の中、それぞれが立派に鉄棒を回りました! 今年から入園してきた子達は、それぞれの「年少組」を過ごしてきた訳ですから、クラス全体・学年全体として見れば当然ばらつきがあります。その中でしっかり存在を知らしめる。もちろん、「出来ることをやってみせる」形で、です。「挨拶代わり」というと何か青春漫画っぽいですが、こういうことを通じてクラスの一員として馴染んでいくのだろうな…と思いました。

みんなでやってます2013/04/22 17:01

ゴザを丸める
 今日は年度最初のお御堂参り。年少さんはきっと「何だろう?どこだろう?」という状態だったと思いますが、年中さん・年長さんを見ていれば自然と振る舞い方が分かって、落ち着いていられたと思います。お話は初回の定番、「お猿のハンカチ遊び」。お祈りする時はしっかりと、お話を聞く時はゆったりと。笑い声も起き、姿勢を正そうという気持ちも見られ、とてもよいスタートを切れました。
 そして、小さい子たちがクラスへ戻ってから、年長さんは玄関のお片付けです。代々受け継がれている事ではありますが、年長さんたちが「自分達の仕事」として引き受けてくれているのは大変ありがたいと思います。
 お仕事も今日が初日。まだ勝手が分からないけれど、やる気は十分です。「ゴザを丸めよう!」…っと、両側から巻き始めてみました。うーん、うまく行かない。お互い話し合って、うまく収納できたようです。ありがとうございました。これからもよろしくね。

天まで届け こいのぼり2013/04/23 18:49

届け届け!
 子ども達も最近は新しい学年に慣れてきた感じがします。今日から年長組さんの作った鯉のぼりが、幼稚園の空を泳いでいます。小さい子たちは毎年、この「大きな鯉のぼり」を眺めつつ、「自分も作りたいナァ」と思っているのでしょうね。
 高いところに動く物があると飛びついてみたくなる。子猫もそうですが、子どももきっと同じです。届きそうで難しい、その絶妙な(?)長さに、つい笑みがこぼれます。まるで、鯉に掴まって空へ昇って行こう!という感じ。近くで見ると細かく手が入っている部分とかも見られますが、何ともほのぼのとした風景でした。