謝恩会 そして新たに2013/03/05 20:51

ご招待状。かわいらしい。
 卒園する子ども達の謝恩会。まだ2週間あるのですが、この時期に毎年、お招きいただいています。私自身が在園していた頃は、3クラス100名以上だったので、ホールで食事が精一杯。ぎっちりと子ども椅子に座った200有余名の白黒写真が、今でも残っています。
 平成になってから園児数が減り、「お母さん全員が担当者&掛け持ち」の時期を経て、内容も変わってきました。今は「幼稚園で受け取ったものが、こんなにあるんですよ」と、見せてくれている気がします。それは子ども達の成長そのものなのですが、幼稚園が些かなりともお手伝いできたという事を、教えて下さっていると思います。
 「明照幼稚園出身です!」子ども達はこれから、この台詞を言うことが何回かはあるでしょう。その時、胸を張って言えるように、私たちは幼稚園を守っていかなければならないと、改めて感じたのでした。

今年も お出ましです2013/03/07 21:10

 先週は「三寒四温」と言っていたのですが、ついに春の訪れが聞こえてきました。雨が降る前の晩になると、お約束したかのように出てきます。蛙さんたちです。
 昼間は子ども達が集まって、わいわいやっています。棒で突いたりしてはいけません。触れたいなら、ぜひ素手でお願いします。
 夜になると、周りは静かになります。その中、彼らの声が響きます。「コココ、コココ」といった感じ。もし良かったら、お父さん・お母さんと一緒に聞きに来ませんか。
 あ、子どもは「卒園までに最低1回は池に落ちる」のがお約束ですので、今日は3人位、その約束を守った子がいましたね(笑)。帰ったらよくお風呂に入りましょうね。

仏師さんと話す2013/03/11 13:52

 今日は暖かく、年度末らしいのんびりとした雰囲気で子ども達は遊んでいました。もっとも昨日から風が強く、砂なんだか花粉なんだか謎の物質なんだかが飛んでいて、アレルギーの方は見ていてもお辛そうでした。
 さて、今日は冨山からお客さんがお越しになりました。近づく創立90周年に向けて、園長として、親として思うところがあるのです。そのための顔合わせでした。
 普段はフェイスブックで活動を見ているだけなのですが、実際にお会いしてみるとかなりの好青年。「1人ひとりのお客さんに会って、話をして行きたいんです。腕は提供できますが、願いはそれぞれですから、それを聞き出し、引っ張り出して表現するのが仕事です」といった趣旨のことをお話になりました。そう、私たちの「仕事」も同じで、願いとか夢とか裏打ちがあって、初めて指導とか教育とかいうことも成り立つと思います。
 今朝は一緒に玄関前で子ども達を迎えて貰いました。花粉が大変だったとは思いますが、何か私の思いも感じていただけた…かな、と思います。
 文京区にもご縁があったそうで、そんなお話をしながらお送りしました。よいご縁が繋がりますように。

風を真似して2013/03/13 11:25

もう学年末に向けて、クラス毎の写真を撮っています。全員が揃っているのが理想なのですが、なかなか難しい事で何枚かを組み合わせて配ったりしています。
 今日も、屋上であるクラスの集合写真を撮りました。すると、背後からバサバサという音。振り返ると、風で飛ばされたビニール袋が、銀杏の枝に引っかかっていたのでした。
 だれかが「ビニール袋のまね〜」と言って体をクネクネ踊らすと、みんな真似して「わー」っとビニール袋ごっこになりました。それを見て思いました。「おお、これは風の表現だな」。そのポーズで写真を撮ろうかと一瞬思いましたが、一応長く保存されるものなので、普段の顔で撮りました。
 でも、もしかすると子ども達には「あの日は、風が強かったよね〜、で覚えてる?ビニール袋がね、」と思い出に刻まれるかも知れません。

いろいろな卒業2013/03/15 17:54

 カテゴリが「日々の姿…」というのも不思議ですが、学年末に向けて、いろいろな事が起きています。在園児はお荷物整理。つまり大掃除で、お部屋をぴかぴかに、砂場の道具も綺麗にしてくれました。2学期の時よりも水が温かくて、少しはやりやすかったようです。たんぽぽぐみさんも最終回。「今はお隣に座っている子も、4月になったら違うバッチのクラスになるかも知れません。でも一緒に幼稚園に来ようね」ああ、ここにも別れと歩み出しがあります。
 そして、先ほどはスポーツクラブでの卒業式。去年に続いて2人目の卒業です。6年生ということは、幼稚園に通っていたよりも長い期間。9年前の姿を思い出します。セレモニーは外で。在園のクラブの子や、お母さん方も大勢が見守りました。その中での別れ。「私、卒業します!」と宣言することはなかなか辛いものです。しかし、実は別れを告げられずに去る事があります。私たちはそれを、地震を通じて改めて学びました。「卒業をやり遂げた・見守り見届けた」多くの皆さんに、改めて感謝申し上げたいと思います。

育てて頂いて2013/03/18 13:23

 明日はいよいよ卒園式、そして今日は終業式でした。昨年4月に幼稚園へ来た子たちも、すっかり「自分達の先生、自分達の部屋、自分のロッカー、自分の友達」と、幼稚園の生活に慣れました。そうして家族のように過ごしてきた訳ですけれども、今日の終業式に伴い、お別れもあります。
 終業式のあと、年少組の部屋では、それぞれのやり方でお別れをしていました。子ども達はピンと来ないかも知れませんが、色々と思い出がめぐる大人としては、感慨深いものがありました。
 1人ひとりがお別れを言ってくれるのは、悲しいというより「こういった事が出来るようになったんだね」という感動です。「先生に会って、1年間暮らして、こんな事が出来るようになったよ」ということを返して貰っている、その有り難さを感じるのだろうと思います。
 そんな場で、先生達は育てて頂いているのだろうと思います。先生としての原風景とでも言うべきでしょうか。先日のアンケートにしてもそうですが、先生達を動かしているのは、こういった励ましや出会いや別れそのものだと思います。一緒の部屋でメダルを直していた助手さんに、「あなたにも、きっとこんな日が来るよ」と話しました。彼女もまた、「先生になろう」という決意を改めて固めていたようでした。
 子ども達を託して下さる。そのことを通じて先生達を育てて頂いている。保護者の皆様に、改めて感謝申し上げます。