ビームッ。2013/06/14 14:43

ビームだ、ふせろ!
明日のバザーにむけて、今日はお母さん方総出で準備をして下さいました。教諭達もいくつか担当しておりますので、そちらも…。で、子ども達には暫く待って貰う時間ができてしまいます(お弁当を11時前に食べ始めたり…)。幼稚園では珍しく(年に2・3回しかない)、ビデオを見る時間があるのですが、それだけでは子ども達に良くない。バスレクよろしく先生が全員を相手に遊んでくれます。私も外を歩いていて、やけに盛り上がっているなぁと覗いてみたら、「ウルトラマンビーム、うえ〜っ」とやっていました。子ども達はビームを避ける為、体を低くします。「忍者って何じゃ、もんじゃ」でしたか、その歌のバリエーションだろうと思います。一頻り楽しんで、お母さんの戻りを待つ体勢になっていきました。写真はその時のものです。明日のバザー、どうぞ多くの方がお越しくださいますように。

違うよ!2013/06/10 11:57

 今日はお御堂参りで「おむすびころりん」をお話しました。私が出て行くと、早速「今日は理事長先生じゃないの〜?」との声。有り難いことです。
 さて、このお話はとても有名で、それ故バリエーションがかなりあります。最初に子ども達にお断りしました。「園長先生お話するけれど、ちゃんと正しいお話か、よく聞いていてね」。「物語へのアニマシオン」というと大袈裟ですが、「味わう」以外の楽しみ方として、予めの投げかけをした訳です。そしてお話は進み、正直爺さんが鼠からお土産を貰う段。「では、この不思議なしゃもじをあげましょう…」。その瞬間、「違うよ!」という声が飛びました。後で担任の先生からは「場の空気が読めなくて…スミマセン」という話を頂いたのですが、まさしく「ちゃんと聞いていたよ。僕の知ってるのとは違う!」と応えてくれた瞬間でもありました。そういう反応があったらどうしようか、こちらで充分考えていなかったので流してしまった面はありますが、「お家に帰ってから、お母さんにもお話してみてね。いろんなお土産があるみたいだから」とフォローして終わりました。本の色んな読み方、改めて勉強しようと思います。

バリエーション2013/05/31 11:22

結構なスピードです!
 今日は全学年、体操の日。年少さんの頑張っている姿を見てきました。だいぶ集団としての動きにも慣れてきて、運動が中心になっていく時期です。圧巻はマットを8枚出しての、でんぐりがえり。一回転する中には、通常と逆の状態があるので、本能的には危険と感じるようです。そんな中、頭を守りケガを防ぐために、いろんなでんぐりがえりをします。最初は跳び箱の上に正座して。次はマットの上にしゃがんで。少しずつハードルがあがるバリエーションを体験する中で、年長さんの台上前転まで続きます。もちろん名前を付ければ別の技になるのでしょうけれど、幼稚園ではなるべく連続的な変化として提供しようと考えています。願わくば、一番最初の「でんぐりがえり」、布団の上で結構ですから、ご家庭で沢山やらせてあげて欲しいと思います。不安定な体位での安全な過ごし方、その第一歩ですので、どうぞよろしくお願いします。でんぐりがえりで起き上がった瞬間の表情って、結構面白いですし。

名のある遊び・名のない遊び2013/05/30 12:53

ハンカチ落とし。誰に落とすか、迷っちゃう…
 今日は朝から雨が降っているので、活動は園舎内に限られます。そんな中、年中組さんで「ハンカチおとし」をしていました。「遊び」の分類というか考え方は色々あるのですが、私が気に入っているのは「名のある遊び・名のない遊び」というものです。「敢えて名前を付ければ○○ごっこ」とか「とにかくこんな感じ・これをやっている」というのは、きっと「名のない遊び」でしょう。子ども達を見ていると、この「名のない遊び」をしている事も多いですよね。もちろん、遊びに名前を「勝手に」付けたのは大人なのですけれど。
 さて、「ハンカチおとし」というように、「名のある遊び」は、詰まるところ「ルールがあり、お互いが守る」ことで成立する遊びです。ルールを決めた人を含め、全員が守ることでお互いが対等になる、という経験です。「法の下の平等」というと大袈裟ですが、ここに通底しているのだろうな、と思います。
 子どもと何某かの「約束」をしている親御さんも多いと思いますが、「お互いに守る」というものでなければ「実質としては命令」になっていますので、親の側に「これはルール。自分も縛られる」なのか「これは実は命令」なのか、自覚していることが大切なのだろうと思います。

質問があります!2013/05/27 15:57

手を挙げて指されてから話しましょう
 年長さんの朝の会では、お当番さんの「お当番ニュース」があります。日々のちょっとした出来事をお話し、みんなからインタビューを受けるのですが、これがなかなか盛り上がっています。今日も「お父さんのお誕生日を祝いました」…じゃあ、質問ある人! ハイハイハイ!と勢いよく手が挙がっていました。その中で、質問を構成する力は勿論ですが、発言のマナーも同時に身に付けていると思います。「自分と相手」だけの世界ではなく、「全体の中で、発言権を与えられてから話す」…小難しい言い方ですが…事を学んだなぁと思います。

サーッと向きを変えて2013/05/27 15:48

 今日は今年度第2回のお御堂参り。気がつくと一月も空いてしまいました。ちょうど先日、カエルたちが巣立っていったので、「カエルのお腹の膨らまし」を話しました。カエルの母さんが、自分の方が子どもより大きいからと、無理をしてお腹に穴が空いてしまう話です。●子ども達は、よく知っている話を聞くのが大好きですね。自分の思っているように話が進んでいくと、とても安心して聞いていられるようです。要約するとか言うと大袈裟ですが、「一言一句違わない」話でなくとも良いのですね。もちろん、演出で笑ってもらいましたけれど。●それにしても、みんな切り替えがよくついていますね。ハハハと笑って、余韻がのこっていても、続きが始まるとすぐに聞き耳をたてる。体も揺れていたのが、ピタッと収まる。見ていて楽しいほどです。もしかすると、魚や鳥の群れの動きと通じているのかしら?

子どもの規範2013/05/21 10:54

みんなで声を揃えて読みます
 今年の年長さん達は、『子どもの規範』という本を一冊ずつ持ち、朝の時間に読んでいます。極々常識的な、というか真っ当な観念ですが、それが改めて言葉に凝縮されて載せられています。今日、その様子を見て感心しました。「自然」というテーマで、「自然を大切にしましょう」…「どんな事なのかな?何を、どうする事かな?」先生が考えの筋道を示します。いろんな答え(具体例)挙がりました!「朝顔に水をやる!」その通り。「魚に石を投げない」その通り。「海や川にゴミを捨てない」素晴らしい。そういった一つ一つの具体的な生活シーンの共通項として「自然を大切に」という言葉が肉付けされるのですね。また、それを通して「自分なりに考える」準備をしているのでしょう。●ちなみに、次に出た意見は「池にゴミを捨てない」でした。水という共通項で類推したのですね。素晴らしい。この、「連想の力」は会話やコミュニケーションに欠かせないものですね。●年長さんが、お家でこれ関連の話をしたら、大袈裟なくらいに喜んで会話のネタにしてあげて下さい。今日出た話は、子ども達の持ちネタとして、それ以外の話を拡げる方向で、お願いします。

知ってるよ!できるよ!2013/05/17 11:45

とても初回とは思えない…!
 今日は年少さんにとって、初めての大年先生。お名前をクラスの先生に教えていただいたので、自信を持って言う事ができました。最初は、列になって歩き、マットを一回り。もちろん、ちゃんとできました。「ちゃんと」というのは、一緒に立って、抜かさず歩いて周り、戻ってきたら三角座りになることです。 次に「電車から新幹線になれるかな?」もちろん!走っても同じように、ちゃんとできました。僕たちも嬉しかったけれど、大年先生も嬉しかったようです。だって、ニコニコして、びっくりして、「じゃあ、みんなはこんな事もできるんじゃない?」って、沢山教えてくれたからです。
 …と、口調が子どもっぽくなってしまいました。大年先生の話し方の中で、特徴的なのは「出来ることが、"立派に"できるようになる」という言い方です。精度があがり洗練されることが、次の段階=新しい事=への準備となっていく、という意味合いでしょう。今後の体操も楽しみだ!期待させてくれる子ども達です。

あれ? おぉ!2013/05/17 10:50

小さくても形は大人と同じだ!
 今年は、池のオタマジャクシが急速な勢いで減っております。水の中の生き物は基本的に弱肉強食ですから、小さい生き物は相当な戦略がなければ生き延びられません。池というのは人工的な環境ですから、人の手で生態バランスをいじっています。つまり、水中に柵があり、分断しています。
 しかし、子ども達は知ってか知らずか、「柵を取っ払い、行き来をさせてあげたく」なるようです。その結果、生き物の真理が発現する…訳です。
 そんな中、ある子が「オタマジャクシに手が生えてる!」と発見しました。よく見ると、もう上陸したのもいます。一方まだまだウニョウニョと泳いでいるのもいるのに…。
 「みんな一緒に大きくなる」という戦略で生き延びる生物もいる。時間差で大きくなる戦略もある。それぞれが批判することはありませんし、批判はそもそも「的外れ」にしかなりません。園児達が率直に「どうして一緒に大きくならないのかな?」と思い至ることができれば、園長としてこんなに嬉しいことはありません。
 私たち人間は、むろん「同じ種」ではありますが、戦略バリエーションの多さによって、様々な環境に適応してきたのだろう・繁栄してきたのだろうと思います。その多様性を認められることが、人間性の豊かさというものではないかと思います。

暑いです2013/05/14 13:52

水まき。子どもも大好きです。
 今日はだいぶ気温が上がりました。野菜達もきっと喜んでいると思いますが、子ども達も元気に園庭で遊んでいます。今日は何度か先生方が園庭に水を撒き…ながら子どもと遊んでいました。大人はついつい冷房に頼りがち(幼稚園でも、主に子どものぐずりを軽減するために使ったりします)なのですが、子ども達は汗をしっかりかいて体温調節をします。この、「自分で体温調節できる」というのは結構大切なのだろうと思います。というのは、汗腺の発達には臨界期(時期的な限界)があり、ある時期までに発達させておかないと、刈り込まれていく(手遅れ)対象だからです。熱の溜まりやすい子は、やっぱりボーッとしてしまうでしょう。そうならないために、今の時期から汗をかける体を作ろうと、なるべく外で遊ぶ時間を取ります。園庭でお帰りを待っているお母さん方には辛い時間と思いますが、子どもの成長のために、意味のあることなのです。