お荷物整理2012/12/20 10:09

 何だか学期終了という感じのポストの後で申し訳ないのですが、幼稚園の学期はやはり、お荷物整理&終業式で終わりになります。各学年でお部屋や遊具の掃除をしているのを見て廻りながら、「ああ、やはり掃除は人間らしい行動だな」と思いました。
 掃除を何故するのでしょうか?物を使ったから。それは確かに一つの答えです。しかし、より本質的であると思うのは「今後も使うから」です。「使い捨て」の物を考えれば分かりやすいと思うのですが、今後使わない物は、捨てても構わないわけです。そうではなく、これからも使い続ける大切な物と捉えている、そんな価値感が「片付ける・掃除する」には潜んでいると思います。これから冬休みに入り、子ども達が家でおもちゃを出しっぱなしにしていたら、「あら、片付けないのなら犬が来て持って行ってしまうよ」と言ってもいいのではないでしょうか(園長は終業式のお話でそう言ってあります)。お料理道具も、洋服も同じ。まだお世話になる、また使うから洗う訳です。
 もっとも、日本人は更に進んで「使わない物を最後に綺麗にして出す」という価値観さえ持っていますね。針供養とか人形供養とかも。「自然から賜った物を使わせて貰った。お世話になった。縁が切れて自然に返すのだから、汚いままでは申し訳ない」という想いなのだろうと思います。それは是非知っていて欲しい考え方ですが、いつか大人になってから。