入園考査2006/11/03 17:34

 昨日で入園考査が終わり、今日と明日で手続き。たくさんのお父さん、お母さんが書かれた願書・家庭調など読ませて頂きました。そこで感じる事は、みなさんが子どものことを理解し、私たちのことを理解してくださった上で出願いただいている、という事です。もちろん、地域的な制限とかは大きなファクターですが、それ以外の部分、「子育てビジョン」として示せるような部分で共感をいただいているのかと思います。大変ありがたいことです。  ともあれ、みなさんのご期待に添えるよう、子ども達が生き生きと活動できる幼稚園になるよう、決意を新たにする所です。

建設機械2006/11/07 19:52

 幼稚園の改築は、鉄骨の搬入並びに組み立てが終わり、次はスラブという床の基礎みたいなのを入れる段階になった。先週から来ていた大きなクレーン車も、今日でおしまい。そこで、現場監督さんが気を利かせて、子ども達にも間近で見る機会を作ってくれた。各学年での反応の違いが面白い。年中組は、「質問!」というと、「これ壊れてるよ(下にかませる?枕木に割れ目があった)」とか、「このランプがグラグラしてる(ぶつけたらしい)」というものもあり、監督さんも四苦八苦。年長組は流石で「高さは何メートル位ありますか?」「あの数字は何?(ブームの角度)」といった、かなり的確なものを聞いていた。で年少さん。「質問コーナーはナシにしましょう」と打ち合わせたが、「危ないから近づいたり触っちゃだめ」な部分の説明を聞いて、「じゃあ近くで見てみよう」という段になったら、反対方向へ走り出す子多数。園庭に出ているスクーター目掛けて走り去った…。 興味の持ち方は様々だね。あまりに鮮やかに差が出たけれど。

署名活動 御礼2006/11/13 19:19

 皆様にご協力いただきましたPTA連合会の請願署名は、お陰様で明照幼稚園として1000名を超える方の声を集めて頂きました。文京区私立幼稚園全体では15000筆程と、実に区民の10%近くの署名が集まった事になります。本日、幼稚園連合会(園長先生方)、P連(お母さん方)と文京区議会へ請願を提出して参りました。その後各会派への挨拶回り。どちらの会派も挨拶を受けて下さいました。 議会に掛かるのは12月6日の午後3時ごろだそうです。予定を調整して傍聴したいと思います。

クサイ2006/11/14 20:19

 11月の幼稚園は、月末のお買い物ごっこに向けて、制作の目白押し。色んな素材(廃材を含む)使って、クラスごとのお店を開くため、沢山の「商品」を作っています。普段は使わないものが色々出てくるので、その反応も様々。 あるクラスでボンドを使ったところ、「クサイ」といやがる子が続出したとか。ふむー、と考えてしまうのであります。 僕自身はかなり匂いは分かる方なので、我が子の頭の匂いを嗅いでは「今日は小鳥のにおい」「お日様のにおい」とか面白がっていますが、子ども達の表現力は恐ろしく少ない。「くさい」「いい匂い」位しかない。まぁ主観的なものを客観的な道具である言葉を使って表すので難しいんですが、お線香もクサイ、犬もクサイ、ってちょっとね…。で思い出すのは、学校に上がってからイジメの言葉として必ず出てくる「クサイ」という言葉。目に見えない部分で、感じるのだから昔から神様の現れ方のように扱われてきたけれど、この「良い」「悪い」しか表現できない子ども達にとって、容易に「とにかくあいつはNO!」というイジメの言葉として転化していくのは心配の種。「臭くたって、これ使わなきゃできないんだから、終わったらさっさと手を洗えばいいのよ」というものだが、「クサイ、クサイ」が集団になると一体感もある、面白味もあるというやっかいなもの。感覚と表現の貧困さが、イジメの状況に繋がっているようで、何とも嫌な感じ。ぜひ!匂いの色々な表現を子どもに浴びせておきたいものです。

手放す2006/11/18 21:13

今日、明日と幼稚園はお休み。午前中の時間を利用して、末娘(1才)と歩いて小石川郵便局まで行ってきた。で戻って、園庭の遊具で少し遊ぶ。丁度はしごみたいな所があって、両手両足を使うと、1段だけ登れる。それが嬉しくて、何度も登ったり降りたりしていたが、ふとおかしいことに気づいた。片手に何か握っている! だから、そっちの手は手首を引っかけているだけ。力が入るはずがない。 思わず危ないと思ったが、「落ちてもどうせ一段だし」と思って、そのまま見てみた。持っているのは、何の変哲もない石ころ。つい拾って、何気なくそのまま持っていたのだろう。…暫く見ていたが、彼女が石を手放す素振りは全く見られなかった。落ちる事もなかったが、1段以上あがる事もできない。思わず「おーい、その石放したら?」と言ってみたかったが、ぐっと我慢。彼女が登りたくなって、でも石に気づかず登れないでいたら、はじめて指摘してやろうと思う。何時になるか分からないけれど。

高塚先生2006/11/24 00:17

 えー日本小児科学会の市民公開フォーラムへ行って参りました。午前中はお医者さんたちの会合、午後は一般公開あり、託児あり、おまけに参加無料ということで行ってきました。以前も清川先生が「メディアと子ども」の講演をされていたのですが、今回は更に広い会場で、多くの参加者が集まっていました。 そこで講演されたのが高塚先生。鳥取大学の助教授でございますが、元は高校の教諭でした。10年近くにわたり、高校生と幼稚園・保育園児・老人施設との交流を年間カリキュラムとして実施してこられた方です。高校生たちが、「一度も赤ちゃん・子どもに接しないまま成人して」自らの子どもを育てるのは変じゃない?という発想だったそうです。全く以てその通り。実践記録の彼らのいい顔。いい表情。ぜひ全国的に展開して欲しいものです。 非常にマメな方で、4年ほど前に一度研修させていただきましたが、今だ時折メールを下さいます。 楽しい研修です。機会がありましたら是非!どうぞ。 http://hp1.tcbnet.ne.jp/~taka255

お買い物ごっこ2006/11/27 16:11

 さて既に少々旧聞となったが、幼稚園の11月は、入園考査に始まりお買い物ごっこで終わる。つまり殆どの日程はここに費やされる。 子ども達にとって、結構身近でありながら実体験が乏しいと思われる「買う・売る」ということ。表情を見ているととても楽しそうなのは、「やってみたいなぁ」と常々思っているからではないだろうか。 しかし、こちらとして更に強調しておきたいのは、「買ってくれる誰かのために作っていく」という過程。人のために何か、役立つために何か、というのこそ、なかなか出来ない、しかし非常に大切な経験であると思う。本当は本人がそれを自覚しているのが大切なんだが、作っていく過程で先生から「買ってくれる人が喜んでくれるようにね」ということを何度も指導しているのは、深い願いに基づくのでございます。