同じ言葉に2度出会う2013/01/26 20:22

 今日は、芝学園主催のシンポジウムと、その後久しぶりに銀座で映画を見ました。そして、同じ(内容の)セリフに2度出会い、印象的だったので書きたいと思います。
 シンポジウムは「いのち」をテーマにしたもので、大震災後、現地でいろいろ活動してきた方が「理不尽な死というのは、結局関係性の如何によるのではないか。”さようなら”を言わずに別れたというのが、状況よりも大きく作用しているのでは」ということを発言していました。まったく左様。小さな挨拶やありがとうは、実は大きな意味合いを持っているのだと思います。
 そして、映画「ライフ・オブ・パイ」でも同じセリフが出てきました。こちらは海で遭難して、主人公(と虎)が生き延びるのですが、回顧している場面で、「さよならを言わずに別れたのが心残り」と言っていたのです!
 私たちは厳密に言って、明日の生命は誰からも保障されていません。であれば、それを受けて行うべきことがあるのではないでしょうか。夜に眠る前の「お休み」、もちろん「さようなら」。そうして一日の区切りを付けることで、次の朝を迎えられた喜びも生まれてくるのかも知れません。何度か書いた「森信三」先生は、これを「人生2度なし、これを据え付けることこそ教育だ」と表現しておられます。
 このブログ、何人の方がお読み下さっているかは分かりませんが、「お休みなさい。今日一日お疲れ様でした」を、私から改めてお伝えしたいと思います。