色々と話して…2009/03/03 19:50

本日、最後の「子育て談話室」がありました。私も度々中に入れていただき、お話に入れていただきました。ありがとうございます。なかなかお母さん方とゆっくり話す機会はないものですが、このようにうち解けた場が持てたことは、カウンセラーの荻野さんはじめ、参加いただいた皆様のおかげと感謝しております。 お母さんにとってのストレスとは、とか現在進行の話が出来たことが有り難かったですけれど、最初荻野さんから提示された「自分が子どもで、育てて貰っていた頃を思い出す」ことが、今自分のぶつかっている問題の解決に役立つことがある、ということを改めて実感しています。そして最終回に「みんな同じなんですねぇ」という感想が聞かれたのは、何か私もほっとしました。もちろん、みんな各々の家庭・家族。けれど同じ時代・近い地域・似た環境に生きている。みんな一生懸命子育てをしている。理解や共感がたくさんあった空間であったと思います。

お天気、有り難し2009/03/05 22:38

今日は、延期された「お別れ園外保育」で小石川植物園へ行ってきました。昨日の雨の様子は、まるで前回の「真冬並みの一日」を思い出させるものでしたが、夜からテレビの天気予報(デジタル放送、すごい!)と首っ丈でした。 で今朝起きたら晴れてる!心の底から「良かった〜」と思いました。お御堂での朝のお勤めの時も、光が射してきて(久しぶりでしたし)確信を持ちました。今日はいい一日になると。 入口に集まってくる子ども達の、笑顔笑顔笑顔…みんな来るのを楽しみにしていたんだ、というのがはっきりと現れていました。 有難い事に風もなく、子ども達が戻ってきたとき、迎えてくださったお母さん方の表情もとても穏やかで「お弁当食べる〜!」と元気な声が響いていました。 お陰様で長いアーチができ、通り抜けていくみんなに色々と声を掛けていただいたこと、ありがたく感謝しています。この思い出が、それぞれ歩んでいくみんなを、支えてくれると思います。本当にありがとうございました。そしてお天気、ありがとうございました。今日の好天を願ってくれたみんな、ありがとう。

じゅげむ考2009/03/11 22:05

本日、最終回の「おやこお話会」が行われ、私も久しぶりに出演いたしました。演目は「じゅげむ」で、大変有名なお話であります。久しぶりの読み聞かせで、自分自身とっ散らかってしまった部分もありましたが、ふと思い返しました。「この話って、結局何だろう」と。思いついたのは「親のエゴに周りが振り回される」話ということ。子どもへの想いは貴いものですが、あの名前に付き合う周りはきっと、溜まったもんじゃないだろうというのです。オチだって結局、名前が短ければ薬を塗るとか医者に連れて行くかして、もっと早く解決したのではないか、とか思うのです。天の邪鬼にも。役所へ名前を届けるのだってきっと書ききれないだろうし、テストで名前を書くにもそれだけでビハインドになってしまう。うーむ、不利が沢山ある。  でも同時に、「振り回され」ている周りも嫌ではないんでしょう、きっと。親のエゴと思いつつ、付き合ってあげるという温かい関係が周囲との間にあるんでしょうね、前提として。「変な名前だけど、まぁ親が子の為を思って付けたんだから、いいか」という理解。その大らかな雰囲気は、時は下ってもどこかに保ち続けたいものです。  仏教では、親の愛も最後には執着であると説きます。独り立ちすべき人間を縛ることがあるものだと。だから、きっと何時かは解き放たなければならない物なのだろうと思います。そして親じしんが心のどこかに「これは私からのエゴなんだろうなぁ」という想いを持ち続けたいものです。

年度末 お荷物整理2009/03/17 11:17

 今日は園じゅうが何とも賑やかです。明日の終業式を控え、お部屋の「お荷物整理」が行われているのです。10時を少し廻った頃に子ども達が戻ってきて、朝の活動を終えて開始です。 まずは個人物の整理。教室のロッカーから、部屋を移るために荷物をまとめます。年中さんの部屋で見ていたのですが、その素早いこと。あっという間にお道具が籠ごとにまとめられました。年少さんも慣れた物で、「もう3回目だもん、できるできる」と得意顔。庭に出てみると、年長さんが砂場の道具を洗っていました。3年間遊んだ道具とも、もうお別れ…。今まで当たり前に入り、使ってきた部屋。装飾も殆ど外され、ガランと広くなったような気がします。 丁度20年位まえ、学生時代が終わって小石川に戻る、その引っ越しのシーンを想い出しました。 ともあれ、教室という「箱」に、「思い出」を盛り込んでいったのは、間違いなくそこで暮らしていた子ども達でした。そう言えば、去年も同じ事を言っていた気がします。沢山の子どもの声を聞いてきた部屋は、また新しい子どもを迎え入れる準備に入っていきます。

夢を持って2009/03/19 22:07

 今日は卒園式。暑いくらいの良いお天気でしたね。9時少し前から登園してくる子ども達。「お早う。今日はおめでとう。」笑顔の一日の始まりです。全員が集まると、最後のお御堂参りがあります。最後ですから、何かしっかり仏教的裏付けのある事を話そうと思いました。結果話したのは「四諦」のうちの最初、「苦諦」。世の中には、思い通りにならない事がある、という事です。そして、それに打ちのめされないことが大切だ、ということ。…いや正確には「打ちのめされてもいい」のです、また立ち上がるために。「小学校は楽しい所ですよ」というような、手放しで生半可な事は言えませんし、言うべきでもないと思っています。苦しい時には、まず一旦、自分の感じている・置かれている辛さを認める。そしてその中で生き抜いていく。そして、思い通りにならない世の中だからこそ、「夢を持つ」事が出来るんでしょうね。  目的に対応する決められたルート・道筋があって、そこを一歩ずつ進まなければゴールに着かない。こうすれば、絶対うまくいく。世の中、そんな見切れる物ではないのだろうと思います。「何故か」うまく行くことがある。「何故か」うまく行かないことがある。1人で生きているのではないのですから、「自分の人生を見切ろう」と思うことが如何に不遜なことかは明らかなのですが、見切れないと分かるからこそ、夢を持つことができるのだと思います。(つづく)

4月に向けて2009/03/24 18:00

幼稚園で最初に咲く桜は、園長宅の裏にあって、ゴールデンウィークにはサクランボをつける桜。もう葉が出てきています。次はお墓の入り口の桜。少し咲き始めました。そして! チューリップがいくつか咲いています。入園式の頃にはきっと終わってしまう(残念)でしょうけれど、今かわいらしい花を咲かせています。気になる人は、ぜひ見に来てくださいね。 園内では、旧園舎の外壁塗り直し中です。今は養生がしてありますが、みんなが来る頃にはきっと綺麗になっていることでしょう。楽しみです。 また、先生方も新学期に向けての準備を始めています。子ども達が来て嬉しく、刺激多い一日が暮らせるよう、色んな物を作っています。幼稚園に来たら、何があるのか楽しみに見てくださいね。

ボンボンブラザーズ2009/03/30 19:59

 今日は新宿の末広亭(寄席)へ行ってきました。何年ぶりだろうか。私のお目当ては「ボンボンブラザーズ」さんという、寄席としては色物のお2人。実はお寺の関係でもお会いすることがあるのだけれど、舞台上ではまったく別人のよう(そことなく共通点があるのが、またおもしろい)。とにかく10年1日というか、とても枯れた芸なのだけれど、本当におもしろい。以前、「たけしの誰でもピカソ」にも出演したことがあるというが、味わい深い芸である。 以前聞いたところによると、3つ玉のお手玉でさえ、一日に何時間も練習するんだそうな。私も3つなら出来なくもないのだけれど、見ていただいたら「素人芸ですけど、がんばっていますね」と。確かに歴然とした差があった。見ていて危なげない。美しい。磨かれている。 芸を始めて何年くらい経つのか分からないけれど、毎日違うお客さんが来て、みんな喜んで帰っていく。プロの魂を見た思いがする。ずっと現役で頑張ってほしいと思います。