全てが見立て遊び2012/04/13 10:54

 昨日・今日と年少さんは室内で熱心に取り組んでいます。新しい粘土に手を付け、真っ白な自由画帳に自由な線を引いていきます。新しい粘土は硬いので、最初は穴を開けるのが精一杯。そのうちだんだん柔らかくなって、形が作りやすくなります。年中さんも昨日は粘土を使っていたのですが、ネックレスやゆきだるま(鼻が高いのもありましたよ!)、レンコン(輪切り)、型どりと、かなりのバリエーションができていました。 そして年少さんの描く絵は、単色のグルグルから始まります。「何を描いているの?」と聞くと、本当にさまざまな答えを返してくれます(何を描いたの?という完了形で聞かないのは、私のポリシーです)。 ◎ここで大切なのは、「全てが見立て遊びなのだ」という枠組みです。子どもの表現ですから、どうやっても大人のようにはいきません。つまり、大人が通常の価値観で見てはいけないのだろうと思うのです。子どもが言葉を補ってくれたら、その世界を堪能します。すると、結構それに見えてくるのが面白いですね。一見「何だろう?」なものでも、子どもがタイトルを付けたり説明してくれると、一気にその世界へ入っていけるのです。すると、子どもの方も「同じ世界に居てくれた!(大げさですが)」ことを感じてくれるようで、「また表現したい!」というサイクルに入っていくようです。そうして繰り返していくうちに、技法や器用さも身についていくものだろう、そんな風に思っています。