離れて受け取るもの2012/11/26 11:38

 今日のお御堂参りでは、いつもと違うテイストのお話にしたいと思い、「きつねとぶどう」を選びました。「酸っぱいブドウ」ではなく、親子の物語です。
 冬になって来て、キツネの親子は近くに食べ物が無くなってしまいました。お母さんは子ギツネを置いて、遠くのブドウを取りに出かけます。しかし、帰り道、猟師の鉄砲の音が聞こえ…、お母さんは帰ってきません。
 子ども達はきっと、楽しい話、ハッピーな話を期待していたと思います。ですから、それに繋がりそうな(繰り返しとか間の空いた時に)笑いかける子もいました。しかし、そんな様子はすぐ止まりました。「今は、笑う時ではないな」と気づいたようです。これはすごいことだ、と思いました。子ども達はきっと、「遊びたい・笑いたい本能」を持っているでしょうに、それを抑制したのです。