想定外2011/06/30 11:59

大人の世界では、どうも言い逃れに聞こえてしまう「想定外」。幼児にとっては、実は日常茶飯事なのかも知れません。七夕製作も佳境を迎えていますが、手順を聞き間違えたのか、「折ってから貼る」ところを、先に貼ってしまった子がいました。「しまった!」気づいた時には、どうしたらいいのか分からなくなってしまいました。ああ想定外、どうしよう…。そんな時、担任はじっと待ちます。「自分から、”助けて”を言い出して。」そう祈りながら。思っていたように行かないことは、かなり沢山あります。明日の天気だって、地震だって。病気だって。聞いていた積もりなのに間違えてしまうことだって。そんな時、どう自分からリカバーしていくか。それこそまさに、学んで欲しい事なのです。どうしたらいいか分からないでいる子どもも辛いでしょう。言ったら怒られるかも知れないし。どうしよう! けれど、そんな気持ちが手に取るように分かりながら、じっと本人が動くのを待つ担任も、きっと辛いと思います。がんばれ、2人とも。勇気をだして。

暑さと体の育ち2011/06/29 20:40

福島の訪問から、いつの間にか日が経ってしまいました。体育参観では、風があるとは言え、親子共に暑い中、それこそ熱い声援と視線を送っていただき、ありがとうございました。子ども達もよくそれに応え、集中して取り組んでいたと思います。また、汗腺の話もありました。「快適な」環境で幼少期を過ごすと、体の方がそれに対応した形で育ってしまい、夏も涼しく過ごしてしまうと汗腺の発達が抑えられてしまうそうです。結果、排泄ならぬ排熱の悪い、熱の溜まりやすい体に育ってしまいます。そんな子がキレやすくなったり、熱中症に罹りやすくなることは容易に想像できます。大人の環境としては不快に属することでありましょうけれど、発達途中の子どもにとって大切な環境を、ということをご一考いただければと思います。もちろん水分は充分にとり、自ら体温調節できる身体に育って欲しいと思います。

困っている人がいたら助ける2011/06/27 21:16

今日、園長は子ども達が帰るころに幼稚園を出発して、芝の増上寺へ行きました。実際にはお寺ではなくて、その裏にある研究所です。「今回の震災を受けて、浄土宗として何を学び、何を考え、何を為すべきなのか」を考えるチームが発足し、私も微力ながら参加させて貰ったのです。 阪神・淡路大震災を受け、「何かしなければ」と思いつつ余り大きな事をしてこなかったという反省もあったようです。私自身も、何年か後に「あの時、お寺さんは何をしたの?」と聞かれても応えられないのでは存在意味がないと思いつつ、あの日から抱えているモノを何かに活かしたいと思って参加を決めました。 そこでベースとなる考え方の確認をしたのですが、それが「困っている人がいたら助ける」ということでした。何というシンプル。でも、それが本当に大切な土台だと思います。まずは、現在までに沢山のお坊さんが何をしてきたのか、できるだけ事例を集めようという事になりました。それを統一的に把握するシステムも、今まではなかった(筈な)のです。一人一人がいろんな想いをいだき、行動してきたことを集めて、今そして将来の可能性を広く共有していこうという事になりました。思えば幼稚園でも、それぞれの園での活動はあった筈ですが、協力してとか、「こんな事ができたよ、できるよ」という交流は殆ど無いような気がします。「想定外」等という無意味な言葉は使わず(明日は常に想定外のことが起きます)、まずは色んな現場での現実を見ることから、坊主として、お寺として、幼稚園としてできることを探していきたいと思います。不謹慎でしょうが、少しのワクワクと責任を感じています。このブログでも機会があればご紹介したいと思います。

福島へ2011/06/23 13:21

 昨日は水曜日で半日の保育だったのですが、園長は一日お休みをしまして、福島県のある保育所へ行って来ました。以前、創立周年事業で「松鶴家ぽん」さんに来て頂いたのですが、その方が被災地の慰問に行く、保育所に行くということで、お手伝いをしつつ現地の様子を見て来ました。  津波(2m位)が海岸線から4km侵入し、住宅街がまるまる壊滅してしまった地域も見学しました。放射能線量が高く(緊急時避難準備区域だそうです)、重機を使っての「ならし」後は殆ど何も進んでいない印象でした。あちこちに芽吹いている草の青さが印象的でした。  さて、今回お伺いしたのは、地域の公民館を3つの私立保育所で借り、共同運営している所でした。約30畳に子ども51人。それでも「戻ったり避難したりの生活をしている中で、3園の2割くらいが今は通っています」との事でした。ショーで大喜びの子ども達を見て、「ああ子ども達は笑いたいんだな、大人達は子どもの笑顔を見て笑いたいんだ、子どもの声が響いているっていいなぁ」という事を改めて感じました。現地はとにかく静かで、歩いている人も殆どいないのです(車はかなり走っています)。  そして…。東京で、もしも何らかの理由で「避難生活」となった時、幼稚園では何ができるか、どういう問題が起こりうるのかも色々考えることができました。具体的なことは状況によって変わると思いますが「子どもの笑顔を見られる場所として、できる事をやり続ける。今の形態に拘りすぎない。平生の常識とか限界は一旦横に置く」「インターネットなど、デジタルを使いつながりを作る事は有効」「地域・普段の人づきあいが大切。個と個の繋がりや縁の広がりが問われている」「行政には予め想定して問い合わせないといけない。何の可能性があり、何のがないのか。待っていても埒があかない」など、基本的なイメージは得られたと思います。そしてお寺でもあります。「困っている人がいたら助ける」それがお寺の存在意義になると思います。常ならぬ世の中=無常を生きる中で、お寺が存続する意味も、現代に即して見いだしていかねばならないと思いました。

森永先生講演会御礼2011/06/21 22:15

保育参観に引き続き、保護者対象の講演会を行いました。講師の先生は本当に多彩な経歴と経験をお持ちで、子育て・障害・諸外国・犬の子育てと、本当に広い視野で見ることができる方です。今回はそのごく一部しかお話いただけなかったと思いますが、最終的には「あとから振り返ればいい思い出になるのだから、その場凌ぎをしたりせず、立てた目標(自立)に向かって、子どもの姿を見ながらやっていく事が大切」ということであると思いました。ただ、自立という事のイメージが現代では持ちにくくなっている事、そこに至る速さにも個人差があること(自立しないで済む道具や環境も増えましたし)等、印象に残りました。終わりで私がいくつか質問してしまったので(対談?)、いろいろ聞きたい方もあったかも知れませんが「震災後ということを、滅多に体験できない勉強の機会と捉えて」というお話は、長く生きてこられたからこそだなと思いました。打ち合わせにお伺いした時「避難所での食糧事情とか、東京でも分かるでしょう。おにぎり2個と菓子パン1個で一日分の食料。それによる空腹。それを体で経験しておくのは大切ではないですか?」「避難するにしても、親戚や知人、普段の人の繋がりがある・なしで随分気持ちも変わってくるのではないでしょうか」「困っている人がいたら助ける、それを実践する姿を見せてあげて下さい」「東京で品不足になったことも、そういう現実を見るだけで想像を広げる事ができるでしょう」等のお話をいただけました。お父さんは現地へボランティアに行かれるかもしれない。けれど「お母さん」はそうもいかない。でも、お母さんだからこそ「子どもを育てる」という中に震災への支援・生き抜いていくための種を植えることが出来るのだなあと、とても感銘を受けました。最後に、「子育てが一段落して、再び社会に出て働く」という事についても言及されていたのは、今から40年前にそれを実践された方として、とても重い発言と受け止めました。きっと、「子どもの自立」は同時に「子育てから卒業」という「大人の側の成長」も意味しているのでしょう。「子育ては自分育て」でありますが、それを卒業したら…直ぐ先の事ではありませんが、「子育てをしてきた自分」が何者になっているのか、想像するのも楽しいかも知れませんね。

保育参観御礼2011/06/21 19:31

今日は、バザーのお疲れもある中でしょうに、保育参観にお越し下さって有難うございました。幼稚園での子ども達の様子、如何でしたでしょうか。きっと「家庭の中」とは違った顔をしていたと思います。「お母さんが来てくれた!ワクワクする!でも、今は先生のお話を聞かなくちゃ」という、複雑な思いだったと思います。普段はのんびりペースの子が多いクラスが、今日はちゃきちゃきしたりして、本当に環境によって子ども達は変化するなぁ、というのを改めて感じました。家事を中断して来て下さった方、お仕事途中で抜け出してこられた方もあったかと思います。「子どもを育てていた良かった」と感じられるような機会、そして「お母さんが見に来てくれたから、頑張れた」という機会になったら、とても嬉しいと思います。そして、特に年少さんの保護者の皆様には、「今回の姿を、どうぞ覚えていて下さいね。年長の秋の参観で、どんな成長をしているか、その伸びしろを楽しみにして下さいね」と申し上げます。

バザー盛況御礼2011/06/18 20:28

 今日は、PTA主催のバザーが行われ、多くの皆様のご協力を得て、盛会に終わりましたこと、まずもって御礼申し上げます。「たくさんの方々のお力添えを頂き、お客さん方にも喜んで貰って、子ども達も楽しい一日を過ごせました!」という所でしょうか。今回はお天気が不安だったので、前日から職員にテントの準備をしておいて貰いました。しかし今回は不要という判断をした、と思ったら、早速倉庫へ戻して下さる方が。また、本部テントを建てていたら、通りかかった方がすぐ力を貸して下さったり。落とし物や拾得物をたくさんの方が探して下さったり。あるいは「忘れ物箱」をその場で作ってくださったり、授乳エリアのカーテンを作ってくださったり。みなさん一人ひとりに、それなりの量の仕事が当たっていたでしょうに、それを越えた「その場の気配り・判断」で動いている事の多さに、改めて感心しました。結局、大きな目標「子ども達に楽しんで貰う」「お客さん方に気持ちよく過ごしてもらう」というのが共有されているからなのだろうと思います。大きい目標のために、具体的にどんな工夫や判断をするか。マニュアルには書ききれない大切なシーンが、たくさん見られたと思います。そんな居心地の良い空間が現れていました。保護者の皆様方、遊びに来てくれた卒園生のみんな、友だちたち、地元の方々、そして業者の皆様。お陰様でよい一日が過ごせました。今日は打ち上げもアリかな…とか思ったりして。そして、お天道様。ありがとうございました。会計が全部終わり、最後の方が園を出るまで、雨を我慢してもらったかのようです。今日はどうぞ、ごゆっくりお休み下さい。

消火訓練2011/06/16 14:35

 タイトルを揃えてみました。今日は、年長さんと一緒に、小石川消防署へ見学に行きました。はしご車を見学させて貰い、子ども用の「防火衣」を着せてもらったりもしたのですが、圧巻は消火訓練の見学でした。予定時刻になると、リーダーのメガホンから訓練が始まります。手短に火事の概要が伝えられ、当面必要な目標が示されます。そして服を着て車に乗り込み、出動!姿は良く見えなくても、聞こえてくる声で真剣さを感じ取り、みなじっと車の来る方を見ています。あっという間にホースが敷かれ、はしごがスーッと登ると、重装備の消防士さんがどんどん登っていきます。時間にして15分程度でしたが、息をつかせぬ真剣な訓練を見ることができました。職員は先日防災館で煙体験・地震体験をしているので「ああ、これはこういう事だな」と分かったのですが、女性消防士(当てられていたのかな?)の方が子ども達に解説して下さったのもありがたかったです。水しぶきがかかるので、「きゃー」と大騒ぎになってしまうかと、一瞬心配もしたのですが、すぐにおさまってきちんと見学できました。本物の迫力を感じたのでしょう。帰りには、消火栓や下水・NTTなどの「マンホールを見分ける」ことを楽しみながら、無事戻ることができました。

避難訓練2011/06/14 19:46

今日は、本年度第2回の避難訓練。火事の想定です。打ち合わせで「出火場所…なかなか無い」と一瞬迷ったのですが、旧園舎の旧職員室にコンロがあるので、そこから出火という事にしました。で、一旦決まればすぐ波及する問題も考えていきます。たんぽぽぐみの避難経路はどうしよう、旧園舎2階に人がいた場合は…。子ども達は2回目ということもあり、防災ずきんを被るのにも慣れてきたようです。また、雰囲気を察して「普段とは違う」神妙な顔つきでした。素早く逃げてくることができ、まずは一安心です。部屋に戻ってから、先生からクイズ。地震の時との避難仕方の違いも、心得ているようでした。私たちは今回の地震で、「もし避難所で生活することになったら、こんな感じ」というイメージを随分掴んできたと思います。イザという時に備え、子ども達にぼんやりとでもそれを共有していって欲しいと思います。

ヤカちゃん2011/06/13 12:27

やって来ました月曜日。空模様は少し怪しかったのですが、今日もお御堂参りを決行できました。しかも今日は取材入りです。私も普段より更に力が入っていたかも知れません。さて、「番ねずみのヤカちゃん」のお話。兄弟の末っ子なんですがとっても声が大きい。普段はちょっと困りものなのですが、ある日泥棒を捕まえる大手柄。みんなに誉めて貰いました、というお話です(図書コーナーにもあります)。幼稚園でも、年に一度「防犯訓練」として「助けてー」とか「嫌だ!」とか大きな声で叫ぶ練習があります。練習ではみんな上手くいくのですが、いざ本番になったら緊張もするだろうな…と思うのです。そんな時、もし「ヤカちゃん」を思い出してくれれば、とか淡く願ったりしています。ともあれ、表情や声の大きさは子どもの元気のバロメーター。「うるさいわね」と思う事もあるかも知れませんが、「うんうん、今日も元気だわ」と受け止めていきたいものです。