突風が来て…2008/12/05 14:28

この所、あまり風がないなぁ、と思っていたのですが、今日、子どもたちが登園する頃から、「溜まっていたのか」と思うほどの、風の一日になりました。それを待っていたかのように、銀杏の葉が一斉に散り始めました。まるで、雪が降ってきたようです。 子どもたちも大はしゃぎ。集めて花束のようにしたり、お互いに「掛け合い」をしたり、落ち葉を十分に堪能しました。砂ぼこりもすごかったですが…。 実は、この「銀杏の落ち葉で楽しむ」というのは、1年のうちでも1日か2日しかできないこと。本当に短い期間のことなのです。1年のうちに、「まさに、この瞬間しか訪れない」ことがらを、様々な形で味わえたのは、とても良かったと思います。 ところで、仏教では「自然はすべてが真理」というテーゼがあります。風のひと吹き、葉の一枚落ちる瞬間まで、それ以外の時に起こりようがなく、今この瞬間に起きている。それはすべて、縁によっている、というものです。なぜその瞬間に、その一枚の葉が落ちるのか。私たちには分からなくても、全ては自然の真理に従って動いている。だから、自然をよく見て、私たちも自然を理想として生きよう。そうすることで、自らも自然に、真理に従って生きることができる。それは無理がなく、それこそ自然なものだろう。 …日本の仏教は宗派仏教と言われ、なかなかオリジナルの「仏教」を意識する機会が少ないのですが、このスケールの大きさや、直感の鋭さは、現代の私たちが失ってしまったものなのかも知れません。そして、そんな自然と戯れた子達に…。頭をしっかり洗いましょう。きっと砂だらけですから。