秋から冬へ…2008/12/03 07:02

最近はめっきり朝晩が冷え込むようになり…朝、幼稚園へ登園して来る子ども達の姿も、だいぶ「もこもこ」してきました。子ども達の皮膚も、徐々に寒くなってくるのであれば、寒気に鍛えられる部分もあるのですが、こう急に冷え込むと、風邪なども心配になってきます。子どもの体温調節は、服を主とする大人と違って、「動くこと」。子どもの心臓の鼓動が早いのは、温かい血流を体中に回して体温を保持するためでもあるのです。この気候の中、「風の子」とばかりに走り回るのには、ちゃんと理由があるのです。 この所、年少組さんの元気に走る姿を、よく見かけるようになってきました。どの子もみんな、笑顔です。走っている時って、きっと自然とあんな表情になるのでしょうね。そんな命の輝きを、沢山見続けていきたいものです。

ゆかいなコンサート2008/12/04 19:14

6月にPTA主催で行われたバザーの収益金。例年、子どもたちへの還元として、「幼稚園の施設・設備充実」と、「子どもたちが楽しめるイベント」として使わせていただいております。今年は、「ゆかいなコンサート」ということで、歌のお姉さん・ピエロ・マジシャンと、豪華な顔ぶれで公演していただきました。 子どもたちも、最初は少し戸惑いがあったようですが、すぐノリノリに。お姉さんの盛り上げテクニックもさすがだと思いますが、子どもたちのエネルギーがどんどん現れてくるのは、見ているこちらもワクワクしてしまいました。子どもたちのよく知っている歌を歌うなかで、ピエロさんがチラチラを姿を見せたりして、とても計算されている舞台だな、と感心しました。私たちも参考にし、見習う点がたくさんあると思いました。 幼稚園は年少~年長と3学年ですけれど、その成長は本当に大きいものがあると思います。それを感じるのは「マジック」への反応。年少さんは割りと、何が起こっても「ふーん、そうなんだ」という感じなのですが、常識が分かってきている子たちにとっては、「不思議!」なことがいっぱいだったと思います。物理的・科学的常識が身についてきていることの証左だと思います。素直に歌を楽しみ、ピエロの芸に目を丸くし、びっくりした事に拍手を送る。本当にストレートなことですけれど、子どもたちがよく育っているという事だと思います。 幼稚園では、6月に文京区私立幼稚園合同の人形劇の会がありますが、このように身近に、歌や舞台を感じられる機会はなかなかないと思います。このような機会を提供いただいたこと、PTAの皆様に、改めて御礼申し上げます。

突風が来て…2008/12/05 14:28

この所、あまり風がないなぁ、と思っていたのですが、今日、子どもたちが登園する頃から、「溜まっていたのか」と思うほどの、風の一日になりました。それを待っていたかのように、銀杏の葉が一斉に散り始めました。まるで、雪が降ってきたようです。 子どもたちも大はしゃぎ。集めて花束のようにしたり、お互いに「掛け合い」をしたり、落ち葉を十分に堪能しました。砂ぼこりもすごかったですが…。 実は、この「銀杏の落ち葉で楽しむ」というのは、1年のうちでも1日か2日しかできないこと。本当に短い期間のことなのです。1年のうちに、「まさに、この瞬間しか訪れない」ことがらを、様々な形で味わえたのは、とても良かったと思います。 ところで、仏教では「自然はすべてが真理」というテーゼがあります。風のひと吹き、葉の一枚落ちる瞬間まで、それ以外の時に起こりようがなく、今この瞬間に起きている。それはすべて、縁によっている、というものです。なぜその瞬間に、その一枚の葉が落ちるのか。私たちには分からなくても、全ては自然の真理に従って動いている。だから、自然をよく見て、私たちも自然を理想として生きよう。そうすることで、自らも自然に、真理に従って生きることができる。それは無理がなく、それこそ自然なものだろう。 …日本の仏教は宗派仏教と言われ、なかなかオリジナルの「仏教」を意識する機会が少ないのですが、このスケールの大きさや、直感の鋭さは、現代の私たちが失ってしまったものなのかも知れません。そして、そんな自然と戯れた子達に…。頭をしっかり洗いましょう。きっと砂だらけですから。

お餅つきから少し明けて…2008/12/08 12:08

今日は、各学年とも「成道会」と共に「お餅つきの印象画」。なかなか忙しい一日なのですが、この時期ならば大丈夫。きちんと切り替えがついて、みんな一生懸命取り組みました。 各学年見に行ったのですが、やはり圧巻は年長組。お相撲さんの大きさや、自分と机の位置関係など、ただ「印象」というだけではない、緻密さに繋がる丁寧さを感じました。  改めて考えると、この「お餅つき」。よほど特別でなければ、「一家で行う」行事ではなく、集まって、力を合わせて行うものです。「一緒に楽しみ、一緒に味わう」ことがとても大切なことだと思います。 実は幼稚園も、子どもの人数が少なくて、行事の継続がとても難しかった時期がありました。そんな時でも投げ出さず、行事を守ってくださってきた、歴代PTAの皆様には、本当に頭が下がります。今の明照幼稚園、人数は増えましたが気持ちは同じ、「子ども達の成長のために」を大切に運営していきたいと思います。

縦割り保育、その後2008/12/09 11:02

今日は、年少組から年長組まで、「縦割り保育」。つまり、普段のメンバーを分けて、色んなクラスに移動して全教室「年少〜年長組さんがいる」時間を過ごします。 様々なパターンがあるのですが、今回は「朝の集まり〜活動」という区切りでした。先ほどそれが終わったのですが、見ていて微笑ましかったのは、それぞれの教室に戻る時。お兄さん、お姉さんが見送るのです。「階段、ゆっくりね」「じゃあね、また遊ぼう!」と手を振る姿は、何気ないのですがとても嬉しかったです。 異年齢が一緒に活動することで、お互い色々な刺激になる。まとめてしまえばこの一文なのですが、きっと数え切れない程のドラマがあった時間だと思います。 また機会を作って、行いたいと思います。

自分で見て行こう!2008/12/12 07:02

昨日は、富坂警察の方にお越し頂き、交通安全&防犯訓練が行われました。ホールで映画を見たあと、年長さんだけは「来年度からは小学生で、1人で道を歩くこともあるだろうから」と、歩行訓練が行われました。ちゃんと横断歩道を渡ること、左右を確認してから行くことなどを教わり、イザ出陣。ところが、なかなか自ら踏み出せないケースがあるのです。普段はほぼ100%、大人と一緒に歩いている子ども達。自分で見て、判断して、というのは意外に大きなハードルだったようです。実はこれ、今年に限った話ではなく、以前も見られた光景です。幼稚園内には信号も横断歩道もありませんが、「自分で渡れる」ための経験は、幼稚園時代に付けたいものです。

ずっと書きたかった話2008/12/15 10:40

何だか今日は思わせぶりなタイトルですが… 朝の会で、子ども達の出欠をとります。と言っても人数が学校ほど多くない幼稚園では、出欠確認というより踏み込んだ、「子どもの様子を見る」、また「お当番さんの話をしっかり聞く経験」「挨拶する経験」というように、様々な側面から意味づけしています。 そして、欠席の子については、「はい」という返事の代わりに、みんなで「今日は、お休みです」と言って、「存在を確認しつつ欠席」であるという立場をとる事に留意しています。 さて、ある組では、みんなで名前を呼んでいくのですが、全員の声が一際大きくなる子がいます。それは… 転園して行ってしまった子の分。外国まで届けとばかりに。いつも君のことを思っているよ。元気にしてる?そんな優しいメッセージが、そのクラスから遙か海を渡っていく姿を想像するのは、とても楽しいものです。

お荷物整理と大掃除2008/12/18 12:29

今日は、全園的に2学期終わりの「お片付け」をしました。中でも大掃除は、結構子ども達が張り切るイベントです。使ってきた教室や道具達を、みんなで賑やかにお掃除しました。掃除は、行ったことに対して明らかな結果が出て、しかも好ましいものですから、全員にとってよい経験なのだろうと思います。…短時間ですし、1人ひとりの「割り当て」はそう多くはないですけれど。幼稚園ですから「みんなで、せーの!」という感じが強く出て、それも楽しかったと思います。お家で掃除を手伝う時は…自分の経験からして、多分違った反応になるとは思いますけれど、少なくとも「綺麗にするって、気持ちいいね!」という事はしっかり伝えたいと思っています。

終業式2008/12/19 11:33

今日でいよいよ、行事の多い2学期も終わりです。先ほど、終業式でそれぞれの行事について振り返りをしていたら、2学期のテーマは「力を合わせて」だったと、改めて思いました。運動会でクラスみんなで一つの目標に向かって練習を繰り返したこと。お買い物ごっこでは、全員で一つのお店を作り上げ、一緒に声をはりあげて品物を売ったこと。そしてお餅つきでは、お父さん・お母さんが力を合わせてお餅を作ってくれる姿を見たこと。 幼稚園は、「公教育」として、子どもの社会性を伸ばすことを大切な目標にしています。その側面での伸びが大いに見られたのは、園長としてとても嬉しい事です。また、その中で詳しく見ると、一つ一つの商品に個性が籠もっていたり、障害物競走で抜きつ抜かれつがあったりと、1人1人の成長も沢山見られました。 これから冬休みとなり、幼稚園は暫く静かになりますが、先生達にとってはまた色々勉強して、さらに子ども達の成長を促していこうという充電の期間です。3学期、元気な顔でお会いできることを楽しみにしています。

冬休みの経験(水族館)2008/12/23 12:38

 折角の長期休み、普段の生活では味わえない経験をしている子も多いと思います。私は、大分県の「うみたまご」という水族館へ行ってきました。実に滞在3時間以上!東京にも葛西・品川・池袋と様々な水族館がありますが、こちらは却ってと言うべきか、手作り感がとてもする所です。「展示のための施設」ではなく、「来場者の体験」から考えて作り上げていることがよく分かり、正しいアプローチだなぁ、と感心しました。また今回は、バックヤードツアーにも行かせて貰いました。魚や海獣の餌作りの場所から、大水槽の天井裏、本番水槽に入る前の予備水槽見学など、とても興味深く参加させて貰いました。「どんな経験をして欲しいか、から施設を組み立てる」というのは、幼稚園にも通じる事です。その価値観を皆で共有しながら、作り上げていきたいと思います。