…で育つもの2010/06/18 10:30

 今日は体操参観。すでに年中組は終わり、現在年少さんが「はじめての体操参観」を行っています。実は私毎回、ちらりと保護者の皆さんの表情を見るのですが、穏やかに笑っている方が多い時は、参観も、そして体育指導自体もうまくいっている、と感じます。子ども達が頑張っている姿、挑戦している姿、そして成し遂げた姿を見て、嬉しくない親はいないでしょう。そして大切な事は、そんな瞬間を大人の側がきちんと「見て・気づいて」いることだと思います。このプロセスの肝は、実に「親が子どもの変化をキャッチできるか否か」にあると思います。体操の場合は、その「変化」をキャッチし続けることで、「(ワザの)単なる”できた・できない”」から抜け出す事ができるのです。一つの「ワザ」が「できる」為には、表現しきれない小さなプロセスがたくさんあり、しかもそれは子どもによって、物事によって異なるのが普通です。そのプロセスを誰よりも多く受け取ることができるのは、「ちゃんと見守っている親」以外にはありません。

 「これ(=子育て)以上にクリエイティブな仕事はない」。ジョン・レノンは言いました。子どもが育つということ。その表面と、それに留まらない内面の成長も見て頂ける、体育参観・保育参観はその貴重な機会だと捉えています。

憂慮2010/06/18 22:29

 今日の午後、先生方は大年先生との研修会…だったのですが、私は私で園長・経営者の研修会がありました。で、そこに出てくるテーマというかデータの重いこと…小・中学生の不登校が12万7千人、ニート80万人、うつ病患者さんが104万人。現在の日本経済も決して明るくないと思いますが、人間の方も同様だなと…。で、幼稚園(教育機関)が、これに何かできないかと。「最初の学校」でもあり、家族の影というか影響の大きい中での「社会への第一歩」たる幼稚園は、やはり人間の社会観・人生観に大きく作用するはずで、そこを大切にした教育とはどんなものか?それこそ取り組まなければならない問題ではないのか?という話でした。

 それはまた、追々綴る積もりでおりますが、偶然知り合いの園長先生にお会いしました。何だか縁のある方で、園長になったのも私と一緒、勉強も一緒になったことのある方です。「お互い、近くに行くことがあったら見学しようね」と話して別れました。この業界、女性の園長先生が多いので、同世代・同性の先生がいることはとても嬉しく感じるのです。子育て世代でもありますし、リアルに「家庭」を視野に入れた幼稚園経営を考えて行ければ、と思っています。