教養2011/02/01 11:59

 今日は文京シビックセンターでPTA連合会の講演会が行われています。私は園に戻っていますが、きっと素晴らしい講演がなされているのだろうと思います。講師の先生のHPは拝見したことがあり、その中で私が感じたのは「教養の大切さ」です。最近は大学までも「就職のために…」という傾向が強まっていますが、専門というのは教養が下支えしていないと迷走しがちなのではないかと思っているのです。もちろん、大学には教養課程というものがありますが、どうも軽視されているのではないか、と感じます。日本からの留学生が減っているのも「就職活動が早期化しているので、そんな余裕がない」という理由のようです。教養がないことは「入社後の余裕がない」に繋がってしまうと思うのですが…。伸行さんは、目は見えないけれどお母さんにたくさん美術館などに連れて行ってもらったそうです。そして一生懸命説明してもらった。それが良かったと言っているのです。幼稚園では将来、音楽に親しむ企画を考えています。「すぐに役立つこと」が大切なのは当然ですが、「より良いものにしていく」「新しく作り出す」には、幅広い教養が必要です。直接・目の前の生活に役立つ・立たないではない視点を持つことも、親の大切な役目ではないかと思うのです。

はさみを使おう!2011/02/08 11:06

たんぽぽぐみでは、今週「ハサミを使おう」とみんなで張り切っています。道具というのは、人間の表現を広げてくれるものでもありますし、使うことによって器用さも増してくるものだと思います。最近では、家庭にいるだけでは、なかなかハサミを使う機会も減ってきているように感じます。大人でも、「封筒を開ける」位しか使っていないのかも知れません。ハサミは、手に持つ方(利き手)は案外単純な動作なのですが、紙を持つ方の手にも結構ポイントがあります。○を切る方向や、「どっちを持つか?」などの事は、教えてあげないと、いつまでも気がつかなかったりします。また、使いようによっては他人に迷惑をかけてしまう可能性もあるので、そのあたりの事、机を何人かで一緒に使うことなど、「できあがった完成物」の他に、吸収していることが多いものです。これを機会に、おうちでも色々と切ってみては如何でしょうか。新聞紙やチラシをスーッと切る感覚(指に伝わる感覚)も、なかなか味わい深いですよ。

縄跳び2011/02/08 14:01

 この所、朝の遊びで「縄跳び」が流行ってきました。大縄跳びは、「とにかくリズムよく跳ぶ」ことが肝要なのですが、縄を見るというファクターが入ると、ついつい気持ちが焦ってしまうことはよくあります。そんな中、歌を唄いながら入り、跳んでいくことで「あ、跳べてる!」という状態を体に記憶して貰うような働きかけをしています。また、短縄では年長組さんで「縄跳びカード」が出て明確な基準の下、「私は4級!」と誇らしげな顔を見せてくれます。先生と一緒に跳んだり、友達とくっついて跳んだり。今朝は友達と一緒に「可変=テンポを変えながら」跳んでいたのにはびっくりしました。  小学生の課外では、ダブルダッチに挑戦している姿も見られます。かなり奥が深い遊びだと思います。何より、向上心に導かれて子ども達が努力している姿は、とても頼もしく感じます。

「苦手」「やりたくない」をどう?2011/02/10 22:47

 先日、文京区私立幼稚園の教諭研究会(発表会)が開かれました。たくさんの幼稚園の先生が集まって、普段の保育を見直したり、日々の実践を報告しあったりしていました。その後10人位ずつのグループに分かれてディスカッションしていたのですが(園長は区立幼稚園の園長先生方と一緒のグループで「文京区の幼小連携」とか話していました)。そのディスカッションの中で、「苦手、をどう捉えるか」というテーマが出ていたそうです。先生方がどんな話しをしたのかは分かりませんが、幼稚園でも、家庭でも「なかなか乗り気がしない」様子というのは見られます。まぁ子どもですから、「苦手も何も、そんなに多くの経験をしていないでしょ!経験不足がら来るものでは?」という視線を持つことが大切なのだろうと思います。この辺りは園だより2月号にも書いたのですが、何をやっても経過。何をやっても「遊び」の子ども達です。私たちの方が「この子はこれが苦手だから」「これが嫌いだから」という視線を向けないことが大切なのではないでしょうか。見方(名付け)を固定してしまうことは、実体も引っ張ってしまうことにつながります。「遊び」を視点として捉える。改めて肝に銘じたいと思います。

お天気は思うとおりにならず…2011/02/12 15:42

 水曜日に少し雪が降ってきて、一瞬期待したのですが、午後にはお日様が出てきてがっかり…そして予報を聞いていると、「3連休は雪模様になるでしょう」ヤッタ!もしかして、「幼稚園で雪だるま」できるかも?と期待してみました。ですが、今日現在積雪0cmです。昨日は車の屋根にも雪がうっすら積もっていたのですが、今日の雨でみんな流れてしまいました。唯一残っているのが、「滑り台の下」ほんの僅かです。雪玉一個ぐらいでしょうか。  昨年の夏は本当に暑くて、「これは冬は厳しいかな」と思っていましたが、東京についてはこの通り。大雪で難儀されている方には申し訳ないのですが、1回だけ大雪にならないかな…と祈っています。(お遊戯会の総練習と当日の日は勘弁してもらいたい)

机を並べて2011/02/12 16:57

 幼稚園とは関係のない話なのですが、我が家では私と子ども3人合計4人が一緒の書斎で勉強できるようにと、ずっと計画をしていました。それがようやく、昨日実現(机を入れました)したのです。私は幸い、家で勉強したり作業する事も多いので、これから子ども達が勉強する時間帯に隣にいることも増えるのではないかと思います。親として、本をよんだり資料を作ったり調べ物をしたり。そんな姿を見せられるのは、結構楽しみです。そのうちみんな一人立ちしていくのでしょうけれど。

転ばないよ!2011/02/15 09:55

 昨晩からの雪で、今朝は一面の銀世界でした。子ども達が登園して来る頃には、みんなでかなり掃除して(通路を作ったのです)あったのですが、園庭はそのまま。多くの子ども達が来るなり飛び出してきました。雪としてはかなり水分も多く、当たると「べちゃ!」という感じです。滑って転べば相当な大被害…とヒヤヒヤして見ていたのですが、全然転ばない。もちろん走っている子もいます。突然雪を投げられて驚いている子もいます。でも転ばない。すごいバランス感覚だと、改めて子ども達の力に驚きました。東京で雪が降るといいですね。登園してくる子ども達(と、殆どのお母さん方)が笑顔です。私も始終笑顔だったような気がします。お天道様が出てくれたからですね、きっと。ただし、畑はかなり心配です。

届け!2011/02/15 11:46

 お遊戯会をいよいよ週末に控え、各学年とも練習が最終段階に入っていると感じます。圧巻は何と言っても年長組。今もホールからハンドベルの音が聞こえています。発表会というのは、本質的に「何かをお客さんに届ける」物だと思います。自己満足ではないのです。その辺りを、この子達はよく知っている感じです。声と共に、本当に「心」としか呼びようのない物が伝わってきます。「僕の姿を見て!私の存在を感じて!」と言っているかのようです(表現が陳腐かも知れませんが、私の語彙ではこうしか言いようがないのです)。何と晴れ晴れしいこと。まさに一人一人の命が輝いていると思います。  お子さんも、保護者の方も、体調に気をつけて、思い出に残るお遊戯会をお過ごし下さい。

なりきり2011/02/17 21:01

 今日は、年少組と年中組の総練習がありました。今日のポイントを言えばつまり、本番の衣装を着けて、一回限りの練習を行ったのです。そう、練習と本番の本質的な違いの一つはここにあります。練習であれば、「○○に気をつけて、もう一回」があるのですが、本番はそうは行きません。小道具が外れようと、一瞬のスキマができても、そのまま続き、くり返しません。取り返せません。よく「練習は本番の気持ちで。本番は練習の気持ちで」と言いますが、子ども達は何だか、それを理解しているようなアクトでした。年少組さんは出演のものになりきって演じていましたし、年中組は劇で登場人物になりきっていたと思います。(年中組には少し慣れによる慢心が見えましたが…)。大抵の事柄は真似から始まり、革新もまた、追求し尽くす所に起きます。真似、そのつもり。時には批判的に語られる言葉も、幼稚園では全てオーライです。その「成りきれた度合い」が低いと、変にピースサインをしたり手を振ったりするのでしょう。子ども達が舞台の上にいる時、「僕たち・私たちの演じているのを見て!」というメッセージが、実は一番強いのだと思います。あさっても、ぜひそのメッセージが伝わるといいな、と思いました。

お遊戯会御礼2011/02/20 21:40

 昨日は、おゆうぎ会に際し、本当に多くの方にお出かけいただき、ありがとうございました。また、園から細々としたお願いを沢山いたしましたが、みなさんきちんとご理解下さり、大きな混乱もなく終えられたのは、職員一同感謝しております。この3年間は「年長組は午後」と2部制にしていたのですが、「年長さんの演奏を、より多くの方に見ていただきたい」という考えから、午前のみの1部制に戻しました。以前の経験から、混雑は避けられないと思っていたのですが、有り難くも多くの方のご理解を得て、たくさんのお客さんに見ていただくことができました。 私も高校時代にブラスバンドに所属しておりましたから、演奏会で何が心配か、ある程度は分かります。その最たるものが「緊張によって、曲が走る」という事です。これに陥ると回復するのがとても難しいのです。でも昨日の年長さんたちは、これを成し遂げたのです!ピアノ・リズム屋(打楽器)・メロディが一旦はばらけてしまったのですが、その後合わせることができたのです。子ども達が、自分の音だけでなく、周りの音もちゃんと聞く余裕を持ち、先生を信頼して曲にのることができた。演奏としても素晴らしいことですし、それを為さしめた人間関係が素晴らしいと思いました。子ども達が同じメンバーで曲を演奏することは、もう今後ないのかも知れませんが、本当に煌めいた時間だったと思います。それを多くの方に認めていただき、沢山の拍手をいただいた事は、将来子ども達の自信に、必ずや繋がっていくと思います。 また、総練習では他の学年の子にも見せる機会がありましたが、その中で小さい子たちも迫力を感じたようです。「僕たちも、年長さんになったら、あんな事ができるんだ」という未来への期待も大きく持たせてくれたと思います。幼稚園を信頼して下さり、多くの要望にお応えいただき、さらに子どもの健康にも気遣った下さる、保護者の皆様に、改めて御礼申し上げます。