振り回されっぱなし…2008/07/07 11:17

先週の金曜日といい、今日といい、この所天気予報に振り回されっぱなしの感がある。台風だって幼稚園をオープンするのに(そういえば、今年度は4月初めに大雨でした…)、今日に限って警報。しかも結果は…。がっかりです。結局、解除は10時過ぎでした。子ども達が一ヶ月かけて作り上げた笹飾り。ホールに飾り付けた大きい笹さえ、心なしかションボリしているようにすら見えてしまいました。 東京に警報が出されたのは本当に久しぶりだと思うけれど、それが如何に子ども達を残念がらせたか。致し方ないのだけれど、愚痴はここだけにして、また明日楽しいことがあると思って一日を過ごそう。 「お天気」とはよく言ったもので、プロがかかっても直前であっても、当たらないことはある。愚痴ってしまう自分に、機械に囲まれ、「こうすれば、こうなる」式の生活を如何に骨の髄まで送っているのかを改めて見せられたような気がします。

プールからあがって…2008/07/09 20:12

今日も曇り空でしたが、プールを決行!お手伝いのお母様方、本当にありがとうございます。 子ども達にとっては今年3度目のプール。昨日入れたばかりの水だったので、少し寒かったでしょう… ということも手伝ってか、子ども達が水からあがって着替える、それが早くなってきたような気がします。上がったあとは、顔と背中の水気をとり、身体を乾かして早く服を着るのが大切です。年少さんも初回と比べ、かなりテキパキとできるようになってきたと見受けられます。周りの子に触発される部分もあるでしょうし、「冷えるから」を実感している所もあるでしょう。「自分でできるよ!」という頼もしい声が、いろんな所で聞こえるのは、とっても嬉しいことです。

みたままつり2008/07/10 21:30

今日は、お盆の行事、「み魂まつり」を行いました。ちょうど今朝、あるお母さんから、「娘に、お経は何をやっている物なの?って聞かれたんですけれど、答えられなかったんです。お坊さんは見たことがあるんですけれど…」というお話をいただいていたので、ヨシその事も触れてみようと思いました。  基本的には、「ご先祖様」の話ですから、お御堂とも共通する「ずーっと、「大事にする」という命の系譜が今のあなたたちにも受け継がれている」ということは話さなくてはなりません。あなたたちの親御さんがしてくれているように、歴代のご先祖様が、子ども達を大切にしてきてくれたから、今のあなたたちが居るのですよ…という事です。  そして、ご先祖様が「みんな元気にしているかな?どうかな?」を見に来るのが「お盆」。縁者が集まったりごちそうを食べる機会なんです。「我が家のお祭り」ということですね。家族の誰か一人を取り上げて祝う「お誕生日」ではなく、家族が共に暮らしていられること自身を喜ぶ機会だと思います。  そして、お経…。の前までで、相当時間を使ってしまいました。「お経、お坊さんが詠んでいるの聞いたことのある子もあるでしょう。あれはね、今先生が話したような事、仲良くできるといいなぁ、とかいったことを、早口で言っているんだよ」と説明してしまいました。早口…ゆっくり聞いてもピンとは来ませんでしょうね。読み下し文でないと。 普段は口にできないような大それた事も、お経にはあるのですが、漢文読み下しだとスイスイ口にできてしまうのは、それなりにイイ事だ、と思っています。 ともあれ、子ども達が「目の前には見えない」けれど、何となく大切にしなければならないんだ、と感じてくれたらば、まずは良かったのではないかと思います。

子どもの一番の願い2008/07/15 19:17

この間、お寺のお参りで聞いた話。その方は、娘さんがもう30代ですので、「その昔」幼稚園のお母さんでした。その同窓会(お母さんの)があって、色々話が出たそうですが、最近になって、ある娘さん(つまり30歳位)が、「実は私、小さい頃とてもいじめられていたの。だけど、お母さんに心配掛けたくなくて、黙っていたのよ」と言ってくれたのだそうだ。何年間、胸にしまっていたのだろう…そして、言えて良かったですね。 「親を悲しませたくない、心配かけたくない」というのは、ほんの小さな子の、一番の願いなのかも知れません。そして、お母さんを思うあまり、口に出すことなく過ごしてきたのでしょう。それを聞いてお母さんは、「そう、ごめんなさいね。でも言ってくれてありがとう」と応えたそうです。 いじめられたのは辛かっただろうけれど、それでも生きてこられた。それを抱えたままで生きてこられた。今更恨み言を言うということでなく、明かすことが出来た。 ある意味、お母さんと子どもが対等になった瞬間ではなかったか、と思います。

膨らんできましたよ…スイカ。2008/07/17 18:09

今年も、年長組さんが育てているトマトが赤くなってきました。そして…スイカも大きくなってきました。場所はこばと組の外。下は砂地です。大玉と小玉スイカのうち、大玉の方が難しいのだそうですが、「まぁやってみよう!」と連休明けに植えたものです。気づいている子多数で、毎朝の小さなお楽しみになってもいるようです。フェンスに蔓を絡ませていたのですが、重くなりすぎて先日落ちてしまいました…元々地面に這わせるものなのにね。 しかし実は大丈夫なようです。一株でたった一つつけた実。大切に育って欲しいモノです。受粉をしたのが多分7月初めですので、うまくいけば2学期はじめに収穫できるかも…。 蟻さんも狙っているかも知れないので、気をつけて見守りたいと思います。

ピーター・パン2008/07/23 08:14

夏休みになって、東京国際フォーラムのミュージカルを鑑賞してきました。流石に、お母さんと子どもたち・アンドお祖父ちゃんお婆ちゃんがたくさんいらっしゃっていました。大人になってから・久しぶりに見ると、ストレートなだけでない、見方ができる自分に気づきます。  やはり圧巻は最後でした。ウェンディたちがロンドンに戻ってからン十年。ピーターが再び戻ってきます。そこに居たのは、(本当の)母親となってしまったウェンディ。彼女はもうネバーランドへは行けません。大人になってしまったからです。するとピーターは、ガーン!彼女の娘を誘って、さっさと飛んでいってしまうのです!!見送るウェンディの後ろ姿…花嫁の母親、そのものです。 子どもは夢と冒険の国へ旅立ち、大人は心配しながら戻るのを見守る…その普遍性が、古典であることの証なのだと思います。ウェンディの娘が言いました。「お母さんから、何度も聞いていたのよ。私も行くわ!」そう。親ができるのは、子どもが旅立つ時のための全て。いつか親元を離れられるように、準備をしていくのが、親の務めなのでありましょう。

地震2008/07/24 06:48

最近、なんだか地震が続いている気がします。幼稚園でも避難訓練を行い、子ども達の反応も早くなってきていると感じますが、幼稚園で過ごしているのは一日のうちのほんの短い時間。お家にいる時に起きたらどうするか?改めて考えさせられました。今回も「慌てて逃げようとしてケガ」という報道がされていますが、それは本当にある話だと思います。動転する中で、いかに冷静に行動できるか。大切なことです。  また最近では、「地震が起きたら慌てて火を消しに走らないで、揺れが治まってから落ち着いて消してください」という指導になっているようです。確か2年ほど前までは、「すぐに消しに行く」だったと思うので、「落ち着いて」の大切さを、さらに全面に押し出しているのだろうと思います。また、昔は(七輪や炭など)火を消すのにも一苦労だった筈で、それが瞬時にできるようになったのも一因ではないでしょうか。ともあれ、大震災が来る前に、それへの準備を行っておきたいと思います。

連続性…2008/07/28 23:59

今回の、学習指導要領の改訂では、「小学校との連携」ということが謳われています。今日は幼稚園の園長先生方の研修会があり、この点について、活発な議論に参加(…聞いて)来ました。 事の発端は、いわゆる「小一プロブレム」、つまり小学校入学前と小学校での生活のギャップの大きさを、どう捉えて軟着陸していくか…ということなのですが、一方幼稚園でも「小学校とは違いますから」「特定の学校入学のための機関ではありませんから」と、連続性というものを重視してこなかった経緯があると思います。でも、「年中さんになったら…」「年長さんになったら…」と同じトーンで、「小学校になったら…」という期待を子ども達に持って貰うのはとても大切なことだと思います。「自分も大きくなったんだ」という喜びと共に、更に先を期待する。そんな夢を持ってもらいたいものです。そして勿論、人生を貫く大切なこと…姿勢を正しくしたり、思いやりを持ったり、知ることを楽しむこと…「何歳だから」に関係なく、味わって欲しいことも沢山あります。今日びは、その辺りの価値観を、幼稚園と学校、お互い声に出して共有していくのが大切なのだろうと思います。「学び」の連続性というけれど、もっと大切な「人生の連続性」をつけていきたい、という事です。

夏の絵本 第1弾2008/07/30 20:50

おはなしぱたぽん ご推薦のご本の紹介です。 『なつはうみ』内田麟太郎 目に痛いほどの太陽の日差し、濃い影、くっきりとした空と雲、生い茂る夏草・・・ そんな夏の風景がどんどん飛び込んでくる絵本です。 夏の風景を探しに、どんどん外に出て欲しいと思います。 ただし、日射病には気をつけて、この子のようにちゃんと帽子をかぶってね。