夏休み振り返り#22009/09/04 21:44

今年の夏は、「ゆとり教育の総括」といったテーマで本を読みました。「ゆとり」の人たちが、2010年にはもう大学卒で社会人になるんですね。まずはその就職関係の本から入りました。で寺脇研さん。この方は文科省を辞められてから何冊か本を出されています。余談ですが日本でも「ペーパーバック」という形態があるのを初めて知りました。そこで、改めて「ゆとり」で目指していた事を、歴史的な区別をしながら確認しました。何年前かブログに書いた宮川先生との対談本もあったりして。その後世田谷のプレーパークへ行ったり、沖縄のドリームプラネットについて調べたり。 私の理解したこと。「志や理想は高いし、分かる。けれど時間軸の視野が狭い」ということです。その後起こった「学力低下」の問題では、「新しい学力観」という前提が社会から忘れられてきている感を否めません。「学力とは何か」が現場や保護者との間で混乱しているのが辛いですし、その「新しい学力」を持った子が「幸せな人生を送る」ことができるのか、という検証もされていませんし。翻って「就職・仕事」という壁と如何に付き合っていくか、が試金石なのでしょう。