夏休み振り返り#12009/09/01 10:20

1学期の間、年長さんが育てた野菜は、「お泊まり会」の食卓にのぼりました。その後暫くは実をつけていたのですが、かなりボサボサしてきて背も高くなったので、夏休み中に終わりとしました。その時!数え切れない虫(こおろぎの類)が逃げていきました…!根を住み処にしていたのでしょう。それを見て「子どもと一緒にやれば良かった!!」と少し後悔。また来年の畑に来てね、虫さん。

夏休み振り返り#22009/09/04 21:44

今年の夏は、「ゆとり教育の総括」といったテーマで本を読みました。「ゆとり」の人たちが、2010年にはもう大学卒で社会人になるんですね。まずはその就職関係の本から入りました。で寺脇研さん。この方は文科省を辞められてから何冊か本を出されています。余談ですが日本でも「ペーパーバック」という形態があるのを初めて知りました。そこで、改めて「ゆとり」で目指していた事を、歴史的な区別をしながら確認しました。何年前かブログに書いた宮川先生との対談本もあったりして。その後世田谷のプレーパークへ行ったり、沖縄のドリームプラネットについて調べたり。 私の理解したこと。「志や理想は高いし、分かる。けれど時間軸の視野が狭い」ということです。その後起こった「学力低下」の問題では、「新しい学力観」という前提が社会から忘れられてきている感を否めません。「学力とは何か」が現場や保護者との間で混乱しているのが辛いですし、その「新しい学力」を持った子が「幸せな人生を送る」ことができるのか、という検証もされていませんし。翻って「就職・仕事」という壁と如何に付き合っていくか、が試金石なのでしょう。

宝物・タカラガイ2009/09/05 08:56

私にとっての夏休みは、家族と共に行った沖縄です。伊江島という、美ら海水族館の正面に見える小さな島へ、もう10年近く行っています。デパートもちろんなし、コンビニ2軒、信号5カ所ぐらい、という所ですが、とにかく海が綺麗。海岸が綺麗。島の最終日の朝は決まって、みんなで海岸線に「拾い物」に行きます。 今年の私のテーマは「タカラガイ」。小さい物なら、それこそ無数に落ちています。 殆どが白地に紫なのですが、一つずつ確かに色が違います。また時折、違う色のものを見つけます。それもまた楽しい。子ども達が知っている「間違い探し」で使った貝は、その時の収穫です。 「拾うだけ、集めるだけ」の遊びですが、大人も含めて結構楽しみました。かなり日焼けしましたけれどね。

始業式2009/09/07 11:34

今日は始業式を終え、今も玄関では子ども達の声が響いています。やっぱり幼稚園はこうでなくちゃ。式でも話したのですが、子どもの声がたくさんしているのは、何とも嬉しいものです。始業式では毎回、「お休みの間のこと」を各クラス1名ずつお話してもらうのですが、今まであまり自分から発言しなかったような子が「僕も話したかったな…」などとつぶやいているのを聞くと、「そうか、何があったか分からないが、とにかく今回、やりたいんだな」と思います。各クラスに戻ってのお話大会、話に花が咲いたことでしょう。

煙もくもく2009/09/08 21:08

今日は、年長組さんの「壁面製作」に伴って、「サンマを食べよう!」という試みがありました。年長組さんに5匹づつのサンマが運ばれ、子ども達はおっかなびっくり。触ったりにおいをかいだりと、サンマをいろいろな感覚で味わいました。そして、それぞれの好きな方法で描写。クレヨンや絵の具だけでなく、銀の折り紙を使うというアイデアマンもいました。 それからテラスに移動して、いよいよ焼きます。塩をふっておき、先生に網へ載せて貰いました。七輪に火をおこし、待つこと15分位。気がついた年中さんも、興味津々のぞいています。ほどよく焼けたサンマは、脂ものっていて、とてもおいしかったです。思えば、焼く前のサンマをじっくり観察するというのは、家庭ではあまり経験しないことではないでしょうか。サンマを出発点に、色々な魚を比較し、特徴を見つけるのが楽しくなる子もいるかも知れません。 まだ初物に近く、お値段は高めかと思いますが、いかがですか今晩のおかずに。

お弔い2009/09/14 09:49

日射しのあたる中にも、風の涼しさが秋の訪れを告げています。そして、園内の生き物たちも交代が進んでいきます。今日、植木鉢に水やりをしていたら、ちょっと光るものが置かれていました。よく見るとアブラゼミでした。羽の欠け方からして、金曜日に落ちていた奴でしょう。 誰か分かりませんが、単に「隠した」のではなく、何となく丁寧に「弔った」という感じを受けました。置かれ方が綺麗だったからです。 落ちている蝉全部を葬ろうと思ったら大変ですが、道に落ちっぱなしにして晒すのは可哀想だ、という感覚が子ども達の中に生まれていたとしたら、有り難いことです。

入園説明会 ありがとうございました。2009/09/17 11:34

子ども達が帰ってから、大急ぎで模様替え。玄関に歓迎のファサードをつけて、受付も準備。少し早めにお越しになる方もあるだろうからと、手の空いた先生方からどんどん位置に付きます。 さて受付開始。今年も沢山の方々に興味を持っていただき、お越し戴きました。ありがたい事です。明照幼稚園には「たんぽぽぐみ」がありますが、やはり園舎も変わり、お母さんが「すぐ後ろにいない」という不安もあったことでしょう。しかし多くの子ども達が興味を持って活動に参加できたのは、とてもありがたい事でした。 続くホールでの説明では、熱心に聞いてくださる方が多く、有り難く思いました。私どもは私立幼稚園ですから、やはり何らかの「視点」を持って選んでくださる方ばかりだと思います。もちろん「我が家の考え方とは合わないなぁ」という方もあったと思います。入園となれば3年間、かなりの日数をかよい、挨拶を交わす仲になります。どうぞ良い出会いがたくさんありますように。

新型インフルエンザ…広まってます2009/09/20 18:25

文京区における学校の学級閉鎖状況などが出ています。毎日更新するそうですので、園としても推移を見守りたいと思います。また、幼稚園としては「園内幼児に発生の場合には、速やかに対応する」というのを第一の基準としておりますので、お子様の体調など、お気づきの時には園にもぜひご一報いただけますようお願いいたします。 http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kikikanri_singatainfuru_taiou.html

出遅れて…2009/09/22 20:14

世の中シルバーウィークで、出かけている方も多いのではないかと思いますが、幼稚園では(お寺では)秋のお彼岸ということで、多くのお参りの方が見え、それなりに人影の多い休日となりました。そこへ突如!「ジージージー」いや、「おじいちゃん」ではありません。アブラゼミが鳴いていたのです。もう声が聞こえなくなって暫く経っていたのに…。そして2時ごろにはツクツクホーシ。どうした訳だか、出遅れてしまったのでしょう。夏の間はうるさく聞こえた鳴き声も、独りぼっちでは寂しげで、暫くすると居なくなってしまったようです。蝉たちが地上に出てくるのは、当に「出会うため」。その確率の低い今になってしまい、「しまった!」と思った子もいたことでしょう。願わくば、同じような子に出会えますように。今もどこかの木にひっそりと留まっていることでしょう。

いのちに触れる2009/09/23 18:22

最近、石川県の「金森俊朗」先生の本を読んでいます。そこで先生が小学生たちに経験させたいのは、「生きることの原風景」だそうです。自らが生きる時に参照する風景。生き様の原点を持たせたい、という事のようです。普段生活している間は、「原点などというのは余り気にならない」のかも知れません。しかし、イザ何かが起きた時や、大きな決断をする時に、自分がどんな原点を持っているのか、はそれを決定づけると思います。「どっちでもイイけれど、どっちがベターなの?」を考える時にも。 そのために、子どもには本物を、真実を知っておく必要があるのではないか。それが先生の出発点になっていると思います。もちろん、先生自身の過去の体験と、そこから導かれる価値観も描かれています。 その実践の一つに「妊婦さんに教室に来てもらう」というのがあります。お腹に触ったり、耳を近づける子ども達。きっと「本物」の持つ力が子ども達を包んでいたと思います。生まれるということ、生きているということの「希少さ」や「脆さ」から尊さに気づいていく描写は、「生き物は大切にしましょう。ハイ、解ったね」では済まされないものを感じました。幼稚園でも、ぜひ何らかの実体として「いのち」に触れる機会を持ちたいと思います。