なかなか思うようには…(2)2010/10/04 22:36

今日も現地での総練習ができませんでした…。と言うか、正式には「行いませんでした」ですね。雨にしても何でも、状況は状況。行くか行かないかの判断は人間がしている訳ですから、行わなかったのは私の決めたことです。今日は園庭でそれぞれ練習ができましたが、結局殆ど降らなかったことに、却ってがっかりしたりして。  ついつい自分が判断したことを肯定してくれる天気を期待してしまいました。まだまだ器の小さい私です。「今日は雨の予報だったけれど、園庭でできたから良かったね」と言えばいいのに。  子育てにも、そういう側面があるかも知れませんね。親の側が願いを持つのは勿論ですが、その通りに成らなかったとしても、その時の子どもの姿を肯定することから始める。大切なのは大人の側の自己肯定感ではなく、現実の肯定から、ですね。

講演会を拝聴して2010/10/06 21:35

今日は、本年2回目の講演会。講師は前回と同じく吉田恭子先生でした。6月の時は在園児の保護者中心でしたが、今回はたんぽぽぐみ&未就園の保護者の方々がメインで行いました。そのため、午後の保育のない水曜日、子ども達は職員がお預かりしての開催となりました。先生はとても忙しくていらっしゃる方ですが、毎回新しい話、リアルタイムで感じたこと、考えたことなどをお話下さるのがとても素晴らしいと思います。今回も、「生まれたときの話をしてあげよう」「子どもは繰り返すのが仕事」と、講演内容を常にアップデートされている姿に感激いたしました。2回の講演会で共通して感じるのは、「一人で子育てをする大変さを、何とか軽減してあげたい」という思いです。現代の子育て環境は、もちろん現代社会総体に規定されているものですから、一部分だけどうこう、というのが難しいのは分かります。しかし、だからと言って諦める訳にはいかない。どうにか不安を軽減し、「子育てって、楽しい☆ミ」と感じられるようにしたい。それこそが「子育てを支援する」という事だと思います。講演後、先生とお話する中で、今後幼稚園ができる「子育て支援」についてあれこれお話しました。示唆に富んだ、楽しい時間でした。できる事から具体化していこうと思いました。お忙しい中、また子どものお昼寝の時間に近かったこともあり、園まで来るのも大変だったと思いますが、改めて皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

ありがたい区の対応2010/10/07 17:00

今日は運動会の総練習を行いました。本番を実施する公園でやったのですが、終わった後の反省会で、「すいません、女子トイレの便器がひとつ故障していました」ということが報告されました。「流れない」とは以前聞いたのですが、修理しなければならないとは。本番はもうすぐです。大勢の園児を連れて行くのに、便器の数が少ないのはチト辛い。 区役所のみどり公園課に電話してみました。「はい、状況は把握し、修理を手配しています。ただ、間に合うかどうかは…」ということでした。おお。ちゃんと対応してくれて居るんだ。「やって当たり前、問題あればすぐ駆け込み」なのが役所仕事。なかなか辛いポジションではあると思うのに、現実(直っているか否か)はともかくとして、気持ちよい対応をいただきました。さらに!暫くして改めて御電話いただきました。「部材が入れば明日工事できるそうです」と、わざわざ教えてくれたのです。「他に優先してやっています」とも…。仕事としては当たり前の事なのかも知れません。でも、担当の方の仕事への誇りを感じたひとこまでした。「決められたことを粛々と行う」。それが事務方の本義ではありますが、こういった細やかさは本当にありがたく、嬉しかったです。

練習終わって2010/10/08 18:41

今日は、最後の運動会練習でした。年長組さんは踊りの細かい部分まできちんとチェック。隊形移動もばっちり決まり、とても良い仕上がりだと思います。今日は本当にいいお天気で、「ああ、こんな本番だったら」と思わずにはいられませんでした。警備のお手伝いをいただいたお母さん方、暑い中本当にありがとうございました。お蔭で安心して練習することができました。あとはお天気!(これ、本当に多いなぁ…)。

原体験2010/10/13 09:49

一昨日の運動会では、多くの方々にご協力・ご参加をいただき、無事に開催することができました。関係してくださった皆さんに、改めて御礼申し上げます。さて私が気づいたのは「自分も本気で応援している」という事でした。まぁ細かく言えば、その「気づいた自分は応援していないのでは?」とか突っ込めるのですが  子どもの「本気」が大人の本気を引き出した という事なのではないかな、と思います。「子どもは、大人にとって、本気で応援するに足る存在」であること、「僕たち、私たちは大人から本気で応援されるに足る存在」であることを、お互いに確かめ合ったのではないかと思います。口で言えば一言ではありますが、それだけでは伝わらない。体験がありました。  しかし一方、体験しただけでは、永く記憶に留まらないものです。だから人間は、体験に「運動会」という名前を付け、思い出を箱にしまってラベルだけ貼っておくのでしょう。

これから、また忙しくなります2010/10/14 12:01

運動会が終わって束の間!なのですが、明日15日からは来年度に向けての願書配布が始まります。昨晩、資料を詰めておりましたが、何となく全部を読み返してみました。私が園長に就任して以来の資料。使っている写真を見ても、文章を見ても、いろいろ頭をひねって作っていた時の事を思い出しました。そして、今に至るまで殆どぶれずに(修正せずに)4年間を過ごしてきたな、ということを改めて感じました。多くの方が手にしてくださり、ご自身の価値観と照らし合わせ、「いいな!」と思ったらご出願下さいますよう祈りながら、袋のベロを折ったりしました。明日から10月一杯の配布です。

ドングリ拾い2010/10/17 11:33

昨日は、お台場海浜公園へ行って来ました。実はここ、とっても大きな団栗(多分マテバシイ)が大量に拾えるのです。この間都民の日に、家族で遊びに行き気がついたのですが、まぁよくもこんなに沢山落ちているものだと感心する程です。そして、コンビニ袋一杯に収穫がありました。実はこれ、たんぽぽ組さんで使う「木の実で遊ぼう」の材料なのです。他にもいろんな種を準備しますが、まずは一つ、大収穫でした。ところで、団栗には虫がいることも多く,時間が経つとそれが出てきたりして「うぎゃーとなる事も多いのですが、その予防策をひとつ。予め冷蔵庫の冷凍室に何日か入れておくのです。それで中の虫さんはご臨終という訳です。外にも「茹でる」という対策が考えられるのですが、それでは多分黴になってしまうのでは...と思います。 ともあれ、毎年すてきな作品ができるこの活動、楽しみにしています。

久しぶりのお御堂2010/10/19 10:36

 昨日は運動会明けで久しぶりのお御堂参りでした。したお話は、大定番、「さるかに合戦」。実は結構長いお話なので、この時期に、しかも丁度柿が色づいてきた頃なので、目を向けて貰うためにもぴったりなのです。さてお話が始まりました「おっ、今日はみんな良く聞けているな」と、すぐ感じました。最後のクラスが入ってすぐ話し始めることで、子ども達はキョロキョロせず、ほどよい緊張を保ったままでお話に入れたのです。子ども達がおもしろがるポイントは昔から大体変わりませんで、柿を育てる場面と猿を一気に懲らしめる場面です。「痛みを感じること」については昨年も書いたので良かったご覧頂きたいのですが、今回私が感動したポイントは他にありました。それは、蟹が柿を育てる所。繰り返しの中で柿が実っていくのですが、「水をあげて、なかなか柿が変化しないのでハサミでちょんぎるぞ!と脅かす」なかで、間を楽しめる子がとても多かったのです。セリフはなし。表情もあまり変わらない。柿をじっと見て、「早く大きくならないか」と思っている場面です。じっと見ているだけなのですが、蟹の気持ちが分かった子どもが多かったようです。子どもの気持ちがザワザワと動き、セリフが始まるとシーンと耳を傾ける。まさに没入している姿、共感している姿が見られました。テレビ・ビデオ全盛の現代ですが、素話の力は本当に大きいものです。「明照幼稚園のみんなに語るよ」というパーソナル性(顔が見えているということ)も良かったのだろうと思います。あー楽しかった。

他業種に学ぶ2010/10/23 18:58

大袈裟なタイトルをつい、付けてしまいましたが…。じつは先日、九段にある有名ラーメン屋さんに食べに行きました。土日はよく店の前を通るので見ていたのですが、暫く改装していたようで、それが済んでいたこともあり、また珍しく行列もなかったので、入ってみたのです。お味は何というか、「自信のある味」という感じでした。繊細というか、そう、心配りされている感じなのです。そして「学んだ」のは!カウンターの向こうで麺を茹でていた人(多分チーフなのでしょう)が、盛りつけに回すときの笑顔!店員さんが運んで来る時の笑顔!うーん字にすると、そう書くしかないのですが「どうぞ、僕らの自慢のラーメンを楽しんでね!」という笑顔なのです。大袈裟でなく、でも土台がある。そんな印象でした。振り返ってこれは、私たちの保育(商売ではないのですが)にも当てはまることだなぁと思いました。一つひとつの活動には、みな狙いというか意味があります。そして、その根底には「この活動を楽しんでね!やってみてね!」という願い、それは「人生を楽しむ」事につながる願いがあります。けれどラーメン屋さんのように、それをいつも添えて子どもに提供しているかしら。子どもに伝わっているかしら。自らに問い続けなければならない事柄だと思いました。 ラーメンは、勿論おいしかったです。

本当にありがとうございました。2010/10/28 15:30

昨日はあんなに暖かかったのに、今日の予報は「寒くなります、雨が降ります」と、かなりドキドキものでした。朝の気象庁発表を見ても、どうにも降り出しそうな気配。しかし上野動物園は、予備日がないのです(子ども動物園の予約の関係)。「よし、子ども達は楽しみにしている。行こう!」と決心しました。当初の予定とはかなり異なってしまいましたが、動物達も案外元気に歩き回ったりして、子ども達も楽しめたようです(モノレールが楽しかった!という子も多かったと思います)。そして、子ども動物園では「貸し切り触り放題」という感じで、たくさんの動物に触れることができました。それぞれの手触りや体温を感じ、小さくとも「いのち」を実感したことと思います。雨の中ではありましたが、子ども達の元気さ、好奇心を発揮している姿を見て「ああ、行って良かった」と思いました。雨の中お付き添いいただいたお父さん、お母さん、お祖父様方、本当にありがとうございました。きっと子ども達にとっても「お天気の動物園」より少し根性が着いた(?)気がします。部屋に入って「あったかーい!」という歓声が上がる季節になりましたね。