御礼ー多くの方の思いを聞かせていただいて2010/11/05 21:51

本日午後時に、来年度園児募集の入園手続きが終わりました。本年度も多くの方々に多大な労力を割いて頂き、願書や家庭調の作成をいただいた事、改めて御礼申し上げます。また、面接でお話いただく中から、お子さんを大切にしている姿が沢山感じられ、子ども達に思わず「良かったね、おとうさんやお母さんがあなたの事を大切にして下さっているんだね」と語りかけるシーンが何度もありました。子どもがいて、成長が見られて、それが嬉しい。その気持ちは確実に親としての幸福の一ページだと思うのです。幼稚園に通う事で、そのページがドンドン増えていったら、こんなに嬉しい事はありません。来年度に向けて、改めて決意を固める次第です。 本当にありがとうございました。

話の寿命2010/11/08 16:18

今日はお御堂参り。初めての試みとして、落語「ちょうず回し」をやってみました。落語というのはテンポも速く、ある程度常識がないと笑えないものが殆どなのですが、これは身振りというかビジュアライズが楽しそうだと思って選んでみました。クライマックスの「早くちょうずをまわしてくれ!」「はい!」の部分は笑ってくれたのですが、オチても話が終わった感じがしなかったようで、暫く空白の時間が流れてしまいました。で解説。いわゆる馬鹿話の一つではあるのですが、「分からないこと、知らないことは素直に聞くのがよい」という逆説ストーリーになっています。幼稚園の子ども達はそんな事ありませんが、小学校が見えてくると「知ったかぶり」の子もだんだん出てきます。プライドは大切ですが、そればかり気にしていると、「ちょうずをまわす」事にも成りかねません。話していて感じました。「ああ、子ども達が面白がってる。共感が広がる間は、この話に寿命は来ていないんだな」と。どんな昔話も、「昔から今に伝えられている」話です。きっと何某か、真理を示しているから生きながらえているのでしょう。今日は子ども達に「落語」という言葉を紹介しましたので、家で「落語やって〜」という子がいるかも知れません。よかったら定番の「じゅげむ」でもご一緒にどうぞ。

改めて宗教を評価したい2010/11/09 10:45

宗教、というと身構えてしまう方もいるとは思うのですが…。改めて宗教の価値を評価したい。この所櫻井よしこさんの本を読んだり、youtubeを見たりして、改めてそんな事を思いました。世界の殆どの国は、濃淡はあっても宗教を持っている人が多く居ます。そして、持っていない人たちもいます。根源的には「人間には限界がある。人の力の及ばないところがある」事を思い知るのが宗教だと思うのですが、それを取っ払ってしまうと、限りなく増大する欲のままに生きなければならなくなる。そんな姿を思いました。 日本でも長く「宗教」というと胡散臭い物と感じられていると思います。それは宗教者の責任が大きく、その決算が今迫っているのではないかと思います。しかし、あたかも人生に熟年があるが如く「エコノミックアニマル」と呼ばれていた時代は終わり(次のエコノミックアニマル国が出ているかのようです)、落ち着いて「人間というもの」を捉え直すべき時期なのではないかと思います。宗教・宗派が何であるかは構わないと思います。ただ、先ほどの「根源」を共有できるか。それが大切なのだと思うのです。

列になること。ずるをしないこと。2010/11/10 11:18

今年は珍しく、またある意味チャレンジで、木登りをしている学年があります。実は最初に柿の木に独力で登り、柿を取ってきた子がありました。園長としても「これは猿蟹合戦の影響かも」と責任を感じ、比較的登りやすい木を紹介したのです(先生と一緒の時しかダメよと釘を刺してあります)。そして登れる子が増えていき…渋滞になって身動きが取れなくなってしまいました!その後どうするか観察です。すると、子ども達なりにルールやマナーを決めていく姿が見られたそうです。これは、今まで先生や大人達によって示され、経験してきた蓄積があったればこその成果だと思います。園内で起きたことではありますが、子ども達にとっては「実践問題」だったと言えるでしょう。今後また新たに展開し、新たな問題も生じてくるでしょうけれど、より良い(賢い)形で乗り越えていける子ども達に育っていることに、園長としても大きな喜びを覚えました。まさに、一斉保育と自由遊びががっちりリンクした姿と言えるでしょう。

パパの出番2010/11/14 20:16

 昨日、お誕生日会が終わってから、何人かの教諭と一緒に、ある幼稚園の「ミニコンサート」へ行ってきました。区のホールで行う、大々的なものです。子ども達の群読、合唱、演奏も素晴らしかったのですが、最後に出てきた「パパバンド」がなかなか面白かったです。園長先生にお伺いすると、「毎年5月にお父さんの親睦会をやり、そこで話が盛り上がればみんなで舞台に上がって貰います。結構「腕に覚えがある」方はいるものですよ。お父さん同士のネットワークも広がり、ストレス解消、子どもに喜ばれる、と中々いいものですよ」との事。練習は週末の夜、幼稚園で。そう沢山はできないそうです。うーむ確かに、私も高校時代はブラバンだったので、楽器には親しみがあります。その上、結婚以来殆ど触れていません。まぁ音がうるさいとか、家族をほっぽる事になるとか、色々理由はあるのですが…。 幼稚園ではお誕生日会に、お母さん方が年1度、舞台に上がって歌のプレゼントをして下さいます。それを見ている子ども達のうっとりした表情を思い出すと、「3年に1度くらいは、子育てと生活を根底で支えているお父さんが舞台に上がるのも、いいかも」とか思ったりしました。昨日の幼稚園でも大部分のお父さんは「歌とマラカス」でしたから、本当にカラオケに行ったことのある方なら大丈夫という感じです…。私も久しぶりに楽器を出そうかな…。

参観 ありがとうございました2010/11/15 19:29

今日はお忙しい中、保育参観にお越し頂き、ありがとうございました。1学期の時とは違い、かなりたっぷりと子どもの様子をご覧いただけた事と思います。11月の後半は、お誕生日会〜参観日〜体操参観〜おもちつきと、保護者の方にお越しいただく機会が非常に多く、お忙しい中申し訳ないと思いつつ、ぜひ子ども達の育ちを直に見ていただきたく、沢山の催しを作らせていただいております。子ども達は普段と違う雰囲気に、やや緊張気味。もちろん教諭たちもそうだったでしょう。しかしやがて雰囲気にも慣れると、子ども達特有の「見てみて!」視線を送っていたのが微笑ましかったです。「ママ、一人でするのを手伝ってね」という名言がありますが、「一人でできた、やり遂げた」時には、それをすぐ認めて欲しいものです。お母さんに視線を向けると、いつもこっちを見てくれている。それは堪らなく嬉しい事です。今日も、そんな視線のやりとりが沢山生まれたと思います。「良かったね、頑張ったね」そんな実感を伴った会話がたくさん生まれたと思います。どうぞたくさん、子ども達を褒めてあげてくださいませ。

お買い物ごっこ2010/11/18 14:29

 昨日はたんぽぽぐみさんと、そして今日は在園児での「お買い物ごっこ」が行われました。寒くなってきた今日この頃ですが、お日様も出て気持ちのいい時間になりました。  園だよりでも書かせていただきましたが、今年は原点回帰というか「廃材を中心にする」「コミュニケーションの場としてしっかり行う」ことを眼目に行いました。ですので、一つひとつの品物は、以前とはかなり違った様相だったと思います。しかし、子どもたちが作っているものは基本的に全てが「見立て遊び」ですから、リアリティーよりも遊びとしての、あるいはコミュニケーションとしての行事を重視した、ということです。上の学年では、売る物からその設計(サンプルを作ってきた子もあったそうです)、看板、名札など、「子どもたちが作り上げた!」感のとても強いものになりました。そして、「売れるということは、誰かが喜んで買ってくれること」という事を何となく伝えていくよう、教諭には指示をしました。1回の「お買い物」は正味10分程度(それで、売り切れになってしまうのです)だったのですが、その10分のコミュニケーション、さらに、それを使って遊ぶという2次的なもの、お家に帰ってから「こんなの買ったよ!」というご家族とのコミュニケーション、そんなものが全てひっくるまって「お買い物ごっこ」なのだろうと思います。どうぞ、お子さんとの「コミュニケーションのネタ」として、存分に活用していただきたいと思います。願わくば…この後も園内で「お買い物ごっこごっこ」があるといいなぁ、と密かに考えています。

いたずら、切り上げ方に注意して。2010/11/22 17:53

この処、順調にお御堂参りができていて、嬉しい限りです。さて、今日は「いたずら狐」の出てくるお話しでした。お地蔵さんに化けていたずらするのですが、和尚さんのお経の合わせて首を振ったりでんぐり返しして、ばれてしまうというお話しです。結構長いもので、実は夏休みのお寺キャンプで劇として上演する程なのですが、子ども達は飽きずに聞いてくれました。いたずらして、人がちょっと困っている姿って、実は結構楽しさを誘発するのですね(自分にも経験があります)。でも、それをどう切り上げる(バラす)かで、そのあとの雰囲気が大夫変わってくると思います。上手に切り上げればお互い笑顔になりますが、そうでないと嫌な思いを残してしまいます。その辺り、「うそー!」「嘘ですよーん」という感じの軽いやりとりができれば、ユーモアとか潤滑油としてうまく機能していくと思います。まぁ、コミュニケーションとしては上級という処でしょうか。そんな余裕を持った大人に、そして子どもに育って欲しいと思います。

避難訓練2010/11/24 22:46

 幼稚園では、おおよそ2ヶ月に1度のペースで避難訓練を行っています。今日のお題は「地震」。実際に来る訳ではないので、「避難ごっこ」の類ではあります。しかし、イザという時に少しでも被害を減らすため、こういった活動はとても大切だと考えています。もちろん全体としての訓練は行うのですが、各学年によって様子は少しずつ異なります。予め心構えを話しておく、通常の活動の中で突然放送が入る形にする、予告なく園庭で遊んでいる…。卒園までには、かなり色々なパターンを経験していきます。その中で、共通する「大切なこと」を学び取って欲しいと思います。 小学校へ行ったら、また同様のことがあるでしょう。自分で判断し、冷静に行動できる子に育って欲しい。それは「身を守る」ことと直結しているからです。 今晩、弱い地震がありました。起きている子はいなかったと思いますが、サッと机の下に入れたら、沢山褒めてあげていただきたいと思います。

大豊作…!!2010/11/26 11:26

 話は少し遡るのですが…。年長組では今、クラスで「しいたけ」を育てています。実は園長が行くホームセンターの入口に、しいたけ栽培セットが山積みになっていたのです。普通は木に穴を開け、菌を打ち込んで育てるのですが、なんというかスポンジ状の土台(木の屑で作ってあるそうです)に菌を植え、発芽操作をすればすぐ生え始める状態にして売っているのです。菌類ですから、見た目は正直ちょっと…ぐちゃぐちゃですが…、好奇心から買ってしまいました。担任に話すと、早速やってみたいとの事。水につけて準備して、クラスに置きました。手入れは至って簡単。毎日すこしづつ水分を与えることと、直射日光を避けること。1週間程で見事な椎茸がたくさんなりました。クラスでは、塩こしょうで味付けしてみんなで食べたとの事。とっても不思議で美味しかったようです。説明書によると、3〜4回転はできるよう(暫く休ませた方が良いようです)ですから、うまくいけば他の学年にも振る舞えるかも、と楽しみです。